第92話 バレー部、IH予選開始。①

翌日。


深夜にイチャイチャしたおかげで寝不足...なんてヘマをするようじゃキャプテンにはなれん。


もちろん予定していた時刻になるアラームで起き、集合時刻30分前には集合場所に着いている。


今日は俺たちの初戦である2回戦と3回戦がある。


前話で述べたが2回戦の相手は越中島高校。


俺たちが本戦進出した春高予選でベスト8まで勝ち進んだ八王子みなみ野高校を破り、2回戦に進出してきた。


正直意外だったが、これくらい変わらないと面白くない。


そしてメンバーが集まり、コート内へ。


ウォーミングアップを軽く済ませ、ボールへの慣らしを行う。


そして全員集まり、試合開始。


俺は後衛レフトからスタート。


最初のサーブは甲斐からだ。


甲斐は強烈なドライブサーブの使い手だ。初見時の俺は普通に弾いてしまった。


甲斐の放ったシュートはエンドラインギリギリに着地。サービスエースになった。


しかし2発目は取られ、相手の攻撃を受けるも八尾がしっかり上げる。


そして助走を始める。


ジャンプした場所にドンピシャに球がやってくる。


これを強烈にミートする。


相手のリベロを狙い、相手は受け止めようとするも回転で弾き、2点目。


今日の調子は上々みたいだ。

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