第161話 チャットGPT
数日ぶりに夫が帰宅。
日曜日を自宅で過ごす為に?帰宅してきた様子。
あと1週間もすれば、父子旅行で次女とヨーロッパへ。
次女は、キャラクターをハサミでチョキっと切られて以来…父親を毛嫌いしている。
昨年に続き、ツアーでもなく海外二人父子の旅。
先が思いやられる…。
彼は海外でも気に入らなければ、本気で家族ですら置いていく人。
まだ子供がずっと小さかった頃、中国の大連で母子三人で置いていかれた。
今程に海外旅行中の携帯電話が普及しておらず、私は日系ホテルのフロントに駆け込んで事情を説明、地図をもらって彼の行きそうな場所を目掛け、子供達の手を引き探した。
夫は、日本統治時代の旧大連ヤマトホテルの喫茶店で御茶中…。
私達女三人が、さっさと歩かずに写真を撮っていたのが気に入らなかったとのこと。
「観光客」というような行動が好きでない夫。
そして私達が安堵する時間もなく、あっという間に立ち上がり、旧満州鉄道が建てた病院へと彼は向かって行った。
いつも、旅先では病院にいく。
中まで入り勝手に院内を見学し、見て回る。
子供に「医者」を見せなければいけないと。
流石に今回は、年末年始。。。
病院巡りはないだろう。
服もないし、ヨーロッパで洋服は現地調達しよう!と張り切っていたが、チャットGPTに聞いたところ物価が高いと答えたから駄目だと。
彼は何でもチャットGPTに聞く。
確かに、私より有能そう…。
家族よりチャットGPTを信用する男。
どんな旅になることやら。
チャットGPT強し…。
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