第156話 最後の検診

12月。

今年も残りわずかとなり、次女の年内最後の検診に行ってきた。

検査納め?には、毎年主治医に御手紙を渡している。

特に御返事があるわけでも、ありがとうと言われるわけでもないのだけれど…なんとなく発症した10年前からの恒例行事。


検査結果は散々だったが…入院は次女自らがお断りした様子。

帰り際に主治医が「入院の覚悟はつかなかったようだな~」と笑いながら私のところにやってきた。

いつもながら東大出身とは思えぬ?!、気さくな主治医。

私は自分も大した大学でもないし、人を学歴で判断する気持ちなど全くないのだけれど、夫より主治医が学歴も年齢も上だというのは、夫に対して非常にやりやすい。

いつもなら、アイツは〜と言われる回数が減る。


次女が入院を断った理由…それは年末年始をヨーロッパで過ごす為。

そう…夫と次女。

謎の児相ペアでヨーロッパ旅行へ。

私は「キミは行かなくていいだろう?」と夫。


先日、食事時にホテルを見せてもらった。

彼は、団体行動には最も適さない人で…勿論個人旅行。

数カ所の都市を巡る予定らしく、どちらも広いアパートメントを借りていた。

この時期に海外旅行だなんて、あ〜羨ましい。

軽〜く、小さな車買えるんじゃないか?と思いつつ、私と長女は御留守番。

ジタバタしても仕方がない。

覚悟を決めて、「自由」を満喫しよう!



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