第149話 作られた台本

ここ数日、機嫌が悪い夫。

朝帰りを繰り返し、自由に暮らす夫。

勿論、仕事?!

俺って働きすぎだ!こんなに働いている奴はいない!

ばかりを何度も何度も繰り返し、もはや俺って病。


機嫌が悪い理由は、長女の成績。

勝手に長女の鞄を開け、ファイルを見つけ、模試の結果を見る。

今まで何とか…大丈夫な模試の結果のみを見せてきた長女。

散々な成績に、夫はものすごく機嫌が悪い。

科目ごとにチェック。

アイツは死ぬ気でやってない怒、一年何をやっていたんだ怒!となる。

そして私に「キミは何をしているんだ、キミが適当だから怒!」を永遠に言われ、今日は車に飛び乗り逃げた。


長女は、医学部でない大学に通っている。

本人も納得。

夫は認めない為…学費は全て私が出し、卒業までには1000万を超える予定。


夫には、自分だけで作成した台本がある様子。

妻は静かで従順、子供は国公立医学部、更には会話の構成も。

自分の台本と違う台詞が出たら、怒り信号発令!

それでも訂正されないならば、激怒と脅し。

今日も何度も「こんな家族は解体だ! 医学部に受からなければ出ていってもらう!」と。

一瞬で沸点がきて、怒の頂点に達する。


「マジでアイツ消えてくれ!」車の中で子供達が言う。

気持ちは、わかる。。苦笑。

勿論だからといって、何かする訳ではなく。

ただ時が過ぎるのを待ち、ようやく日曜日が終わる。

子供には、三人だけの時は我慢せず発言してもいいと言ってある㊙





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る