第129話 記念日
人生には沢山の記念日があるが、10月10日は結婚記念日。
まだ30代だった夫と20代だった私。
医者として数年働いた後、大学院に入り再生医療の研究をしていた夫。
あの頃は本当にお金がなくて…。
それでも2人でお金がかからない生活を楽しんだ。
お金が人を変えるんだな〜?!と思いながら過ごす日々。
忘れないようにと10月10日。
しかし、すっかり忘れていた夫。
まあ、毎年の事。
10年程前、同期から「結婚記念日には花を贈る」と聞いてきた夫。
張り切って手配したのはいいが、配送していたことを忘れて帰宅。
「何でこんな物があるんだ!」と送り主を見てびっくり。
その時以来、忘れて過ごし約10年。
新しい姓になってからの波乱万丈な人生。
さて、次は何があるのかな?
次の日の朝、ひっそり一人でケーキを食べた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます