第44話

「立ち話もなんだからさ、俺の部屋に来なよ」


「いいんですか?」


「一緒にポテトサラダ食べよう。せっかく作ってくれたんだし」


「はいっ!」


「ところでさ」


「はい?」


「覚えてたの?俺がポテトサラダ好きだって」


「もちろんです。この10年間で一生懸命腕を磨いてきましたよ」


「健気過ぎて良心の呵責がすごい」

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