第6話

101:名無しの異種族

チョコパフェの情報は要らねぇwww


102:名無しの異種族

しかし、二十人近く人数集めて取り囲むとは

多勢対無勢だな


103:名無しの異種族

それでそれで??

どうなったの??


104:スレ主

口の中に食べ物入れたまま喋るなって、店長とバイトリーダーに口を酸っぱくして言われてたから

無視してチョコパフェ食べた


105:名無しの異種族

ダメだwww

揺らがねぇぞwwwこのスレ主www


106:スレ主

食べ終わったら話すつもりだったんだ

でも、気が揉めたのか、代表の生徒が、


「自分が勇者主従や聖女からどう思われてるのか、ちゃんと考えた方がいい。

彼らは本来、君のような身分の人間が隣に立つことすら畏れ多い存在だ。

しかし、とても慈悲深く、優しい。

だから君のような者が身の程知らずにも勘違いしてしまうんだ」


とかなんとか言ってきた

セリフ、ちょっと自信ないなー

まぁ、こんな感じのこと言ってたとおもってくれ


107:スレ主

演説めいたセリフのあとには、20人の取り巻きと学食に来てた生徒の中の何人かが、


「そうだそうだ!!」


「学園の恥!!」


って大ブーイングの嵐でな


108:名無しの異種族

うわぁ


109:名無しの異種族

うわぁ


110:名無しの異種族

ドン引くわぁ


111:名無しの異種族

うっわぁ、うっわぁ!!


112:スレ主

ここに、書けないような下品な言葉も飛び交ったなぁ

あ、ちなみにその現場に勇者主従も、聖女もいなかったことをここに書いておく


113:名無しの異種族

いや、とりあえずスカッとはまだか?


114:スレ主

そうこうしてるうちに俺はパフェを食べ終わった

食器を指定の場所に片付けて、寮に戻ろうとしたんだ

そこを殴られそうになったから、避けて、殴ろうとしてきた奴の足をひっかけて転ばせた

派手に転んでたなぁ、あの生徒


んで、その場がシーンってなってな

ちょうどいいから、俺、こう言ったんだ


「見ず知らずの他人が、人の交友関係に口出してくるなんて、物凄く質のいい教育を受けてきたんだな」


ってな

そしたら、顔を真っ赤にして襲いかかってきた

残りの20人もそれに続いてきてな


115:名無しの異種族

うっわぁ、スレ主も大概だな


116:名無しの異種族

煽りまくってて草


117:スレ主

俺はそれを避けて、時に相手を転ばせたりしつつ乱戦に持ち込んで、頃合を見てその場を離れた

おやつの後は昼寝するって決めてたからな


118:名無しの異種族

なんつーか、スレ主の相手への無関心さがすごい


119:考察厨

好きの反対は無関心らしいからな

いや、【愛】の反対だったか??


120:スレ主

学食には、乱戦してる生徒たちが残されることとなった


121:名無しの異種族

え、それで終わり??


122:スレ主

まさか、この後にもう一悶着あってな

しかもそれに件の事務員が関わってたんだ

まぁ、事務員が関わってたことは後で知ったんだけどさ


123:名無しの異種族

一悶着のところ詳しく!


124:名無しの異種族

一悶着、ワクワク


125:スレ主

うーん、この調子だと3ヶ月にあったこと全部話すにはかなり時間かかるなぁ


126:名無しの異種族

かまわん


127:名無しの異種族

話せ


128:スレ主

まぁ、少しづつ話すか


129:スレ主

学食での乱戦というか乱闘は、俺がその場を後にした直後に風紀委員が出てきて止めたらしい

翌日に、風紀委員から事情聴取された


130:名無しの異種族

風紀委員からは疑われなかったん??


131:スレ主

まぁ、あの人らは疑うのが仕事だから

それに、事情聴取されたのは俺だけじゃないし


132:名無しの異種族

というと?


133:スレ主

野次馬が他にもいたってのは書いただろ

さすがに、あの場にいてどーよ?って思ってた生徒もいたらしくて

客観的な目撃情報を提供してくれたんだ

しかも、さらに幸運なことに広報委員会の委員がそこにいてな

所謂、記録魔法でその一部始終を記録してたんだ

で、それが証拠となって俺はお咎め無しになった


134:名無しの異種族

広報委員会とかあるのか


135:スレ主

元々は、新聞委員会って名前だったらしい

他にも委員会はあるけど、まぁその委員会の仕事に応じたギフト持ちが入ることになるとかなんとか

【記録者】とか【吟遊詩人】とかだったかな?


136:名無しの異種族

なるほどねぇ


137:名無しの異種族

あ、そっか

吟遊詩人って伝え聞いたことを歌にして、より多くの人に伝えるもんな

だからかぁ


138:名無しの異種族

運がよかったな

それが無かったら、スレ主もお咎めありだった可能性あるんだよな


139:スレ主

まぁな

でも、前にも書いたかもしれないけどさ

世界は思ったより優しいし、それにこうして見てくれてる人ってのはいるもんだから

だから、案外なんとかやってけるもんなんだよ


140:名無しの異種族

ちょっとホッコリした


141:名無しの異種族

まぁ、世の中悪いやつもいれば良い奴もいるもんだしな


142:スレ主

話を戻すけど

このあと、乱闘騒ぎを起こした生徒、代表とその取り巻き20人は謹慎処分となった

つーても、怪我人はほとんどが軽傷で保健委員だけで対処出来たから、聖女が出てくることはなかった

ちなみに、保険委員会は回復魔法や治癒魔法が使える生徒が入ることになってる

でも、ほかの委員会もそうだけど、そのギフトが無くても入ることがある

自分の持ってるギフトやスキル以外に対しての理解を深めるためって目的でな


143:名無しの異種族

なるほどね


144:名無しの異種族

たしかに、色々と触りだけでも知ってると理解が違うからな

端的に言うと、なにも知識がないより、あった方がイラつかなくなる


145:名無しの異種族

そういうもんかね


146:名無しの異種族

知ってるってのと、理解度の差なんだろうけどな


147:スレ主

謹慎処分後、しばらくは平穏に日々は過ぎていった

次に一悶着が起こったのは、実技授業の時だった


148:名無しの異種族

そういえば、学園の私有地で事故があったとかなんとか

新聞で読んだな


149:スレ主

とくに口止めされてないから、書く

学園が所有する、校外授業用の敷地があるんだ

まぁ、場所は秘匿されてるからそこは書けないが

そこは、鬱蒼とした森が広がる場所だ


150:スレ主

生徒の大半は貴族で、地方出身ならまだしも王都でずっと暮らしてきた生徒はモンスターを魔法を使って倒すことがほぼない

だから、それを経験させるための授業で、その森は使われてきた


151:スレ主

その授業の頃には、謹慎は解除されてて

代表やらその取り巻きたちが、普通に出席してた


152:名無しの異種族

つーことは、一週間くらいか謹慎


153:名無しの異種族

まぁ、標的にいいようにあしらわれて

結果的に自滅しただけだもんな


154:スレ主

ぶっちゃけ、元バイト先に来てた迷惑客より動きが鈍くて

こう、転ばせるのが楽過ぎた


155:名無しの異種族

お前のバイト先どうなってんだよwww


156:名無しの異種族

迷惑客より、学園のエリート候補生が弱いってどういうことだwww

ふつう、逆だろwww


157:スレ主

たまに酔ったSランクやAランク冒険者が暴れてさ

それを止めるのが大変で大変で


158:名無しの異種族

うわぁ


159:名無しの異種族

まぁ、冒険者も人だもんね


160:名無しの異種族

冒険者としてはSランクでも、客としてFランクな件


161:スレ主

まあ、それでいくと店長はSSSSSランクかも

拳骨一つで、そんな迷惑客黙らせてたから


162:名無しの異種族

物理www


163:名無しの異種族

やはり、暴力!

暴力こそ正義!!( *˙ω˙*)و グッ!


164:名無しの異種族

なんで飲食店の店長がSランク冒険者ボコれるんだよ

おかしいよ、その店長


165:名無しの異種族

元高名な冒険者なんじゃないの?


166:名無しの異種族

怪我で引退した冒険者が、喫茶店とか飲み屋はじめるのはあるある


167:スレ主

店長の旦那さんは、穏やかな人で

よく花の蜜吸ってた

ほら、その辺に植わってるので甘いヤツあるだろ?


168:名無しの異種族

え、店長、女性?


169:スレ主

うん

パッと見は、それこそ深窓の令嬢みたいな綺麗な人で

絹のような光沢のある白髪と、ルビーみたいな紅い瞳をしてた

とても三十代後半には見えないくらい若々しくて

正直、ハイエルフなんじゃないかと疑ってる


170:名無しの異種族

その外見で、迷惑客を拳骨で沈めたんか


171:名無しの異種族

世の中バグってるなぁ


172:スレ主

腕も、ガラス細工みたいに細くて、どうやったら迷惑客を床に沈めるくらいの力が出るのか

ほんと、不思議


173:名無しの異種族

むしろ、店長の旦那さんが花の蜜吸うくらいしかスレ主の記憶にのこってなくて草


174:スレ主

旦那さんもいい人だったよ

だって、俺を助けて、なんならうちでバイトしなよって言ってくれたの旦那さんだったし

よく花の蜜吸ってたけど


175:名無しの異種族

なぁ、その旦那さん、花の蜜で色々キメてるやばい人じゃないのか??


176:名無しの異種族

いや、もしかしたら手乗りサイズの翅の生えた小人、フェアリー種族の可能性もあるだろ


177:スレ主

店長の旦那さんは普通の人間種族だよ

ヘビースモーカーで肺を悪くしてから、口寂しいときに花の蜜吸ってるって言ってた


178:名無しの異種族

どうでもいい情報ばかりだな


179:名無しの異種族

そんな事より、実技授業、校外授業のことはやくおしえろください!

(ノシ 'ω')ノシ バンバン


180:スレ主

授業は、班にわかれて森に生息するスライムを一時間のうちに倒すってことだった

ただ、無理やり班を作らなくてもいい、個人で動いてもいいってことだったけど

俺は勇者主従と聖女のパーティに誘われたから、入った

でも、そこでもあの代表が口を挟んできた

とにかく、俺を孤立させたかったみたいでさ


181:名無しの異種族

ふむふむ


182:スレ主

さっきも書いたが、事前に教師から班を組むも、一人で活動するも自由って言われてたのに、代表のやつが


「この前の食堂でのこともある。

それに、勇者主従や聖女にもその実力を認められてるのなら、一人でもいいんじゃないのか?

一人でこの授業を受けられないのなら、腰巾着でしかないだろ??

お前には、勇者主従や聖女たちとともに並ぶ資格はない」


って言ってきてさ

俺はこう返した


「で?」


183:名無しの異種族

スレ主の返しが短すぎて草


184:名無しの異種族

たしかに、これは


「で?」

とか

「だから何?」

って言いたくなるわな


185:スレ主

こう言い返されるのも初めてだったのか、代表は一瞬言葉をつぐんだ

でも、それは本当に一瞬で、


「一人じゃなにも出来ないって認めるんだな?!」


とかなんとか、わめき出した

だから、


「で?だから??

俺が一人でなにも出来なくて、あんたに迷惑がかかるの?

あんたと班を組めって言われたわけじゃないのに??

あと、勇者主従や聖女、もしくはほかの人たちと並び立つための資格の有無なんて、当事者たちの問題だろ。

口挟むなハゲ」


って返した


186:名無しの異種族

スレ主、レスバトルも出来るんか


187:スレ主

「あぁ、そっか、徒党を組んでしか行動したことないから、一人でなにも出来ないことをよく知ってるわけか。

そんで自分の方が資格があるのにって言いたいのか?

ばっかじゃねーの?」


ここまで言ったら、また顔を真っ赤にして殴りかかってきた


188:名無しの異種族

スレ主が嫌な奴っぽいけど、痛いところ突かれてるからか代表のほうは子供っぽいな


189:名無しの異種族

これ、スレ主の言葉を要約すると、


「ひとりじゃ何も出来ないのおめーだろ、ハゲ」


って言ってんのか


190:名無しの異種族

煽りが強火でいいな


191:名無しの異種族

いいぞ、もっと言ってやれ


192:名無しの異種族

いや、これもう三ヶ月まえに終わってる事だからな


193:スレ主

勇者主従が動こうとしたけど、それより早く担当の教官が止めに来た

軽く代表は叱られて、物理的に俺とは離された

俺も、相手を刺激することは言うなって釘刺された


194:名無しの異種族

まぁ、担当教官からしたらそうせざるをえないわな


195:スレ主

隙だらけの構えで油断誘って

鳩尾に一発叩き込もうとしてたのバレてたし


196:名無しの異種族

おいwww


197:名無しの異種族

正当防衛に見せかけて、ボコる気満々だったのかwww


198:スレ主

まぁ、あとでボコることになるんだけど


199:名無しの異種族

そこだよ!

俺たちスレ民が聞きたいのは!


200:スレ主

話、長くなるって言っただろ

もうちょい、ゆっくり聞いてくれよ

つーか、怒らせると相手の動きが見えやすくなるから、殴りやすいんだよね



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