「七夕と雨」

「また雨かぁ」雨女の自分が嫌になる。「明日晴れたら一緒に星見よう」七夕の約束。中一の時、隣に住む幼なじみの彼から誘われた。今年は四年目の七夕だ。三年、毎年雨でまだ星を見れていない。今年の天気予報も雨マーク。でも、雨だって構わない。今年こそ彼と空を見よう。言いたいんだ。好きだって。



「また雨かよ」天気予報を眺めため息をつく。七夕、晴れたら幼なじみの彼女に告白しよう。そう決めたのに、毎年雨で告白出来ずに三年過ぎた。高校に入ると付き合うやつらが一気に増えた。悩んでいたらダメだ。あるサイトにアクセスする。プラネタリウムなら天気は関係ない。今年こそ好きだと伝えよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る