魔王人生 第2章 第18話 交差する策略
「私の名前はアルニアス・・・昔は『
神代は武器を下ろし、咄嗟にミネルヴァに念話をした
〈・・・おい、これって・・・〉
〈ま、まさか【
〈あら・・・妖精もいるのね?〉
神代とミネルヴァが念話で話している所に割り込んでアルニアスも念話で話してきた
〈〈なっ!?〉〉
ミネルヴァは驚き、神代の胸ポケットから顔を恐る恐る出した
「・・・な、何で念話しているのに・・・」
「あははっ・・・こう見えて昔は魔界では指折りに入るほどの魔術師・・・というより魔導師だったのよ」
・・・へぇ~妖精じゃないのね
アルニアスは不気味な笑みを浮かべ、杖を取り出し、本棚に向けて何かを唱えた
すると本が入れ代わり、部屋に繋がるドアが出てきた
「ここ、かなり臭うでしょ?奥の部屋はそうじゃないから、さっ入った入った!」
アルニアスに誘導され、奥の部屋に入ると
「あっ!お師匠さま・・・?」
「あぁあなたにはこの姿は見せてなかったね」
「ふぇっ!?だって・・・その姿は、まるで・・・神話に登場する【
驚いていたのはアルニアスの弟子で、神代と噴水広場で出会ったメルニト・アウラスという魔人だった
「えっとまだ驚きで頭が回ってませんが・・・メルニト・アウラスです、アルニアス様みたいな魔術師になりたくて、ここで修行していました」
「お、おう・・・」
まぁ驚くのも仕方ないか・・・
実は上司が大統領でしたって言われたのと同じぐらい馬鹿げているし
神代はアウラスからお茶を出され、座っていた
「いや~ここだったら魔力を抑える必要はないから楽ねぇ~」
アルニアスは神代の目の前で身体を大きく伸ばしていた
「よく今までバレなかったな」
「ここの部屋に結界を張ったのはあなたじゃない」
「えっ?」
「?」
〈多分、事情を知らないから・・・〉
「あっそうか・・・」
神代はアルニアスに、今までのことを簡潔に話した
「・・・そう、カガーマはもう居ないのね・・・君がその力を受け継いでいるのであれば、疑わないわ」
神代はその言葉を聞き、『
―
「っ・・・間違いないわ、カガーマと同じ魔力・・・なら君に付いて行くのが良いわね!」
「その言い方だと、追われてるというか勧誘されてるようにも聞こえるが」
アルニアスは研究中の物をイジりながら話をした
「まったく・・・めんどくさいわよね~、【
「強いんだろ?戦えばいいじゃねぇか」
アルニアスは何かを調合しながら話を続けた
「まぁ一つの選択肢ではあるわ、でもね、狙ってくるのは個人じゃない国なのよ」
「!?」
神代はお茶のようなものを吹きかけるが堪える
「国って・・・何やらかしたんだよ」
「そういえば、君は人間だったのよね?・・・この魔界では政争やら領土やら色々な問題が日常茶飯事で起きているのよ、それでもまだ国同士の均衡を保っているの・・・それを一瞬で形勢を変えることができるのが【
アルニアスは調合し終えた物を別のフラスコに入れた
「『なんで?』って思ったでしょ?私たち【
神代とアルニアスが話し合う中、ミネルヴァは茶菓子を食べながら話した
「そこの・・・『病魔』の人の・・・話の言う通り・・・ぷは~・・・」
「喋りながら食うな」
「んんっ・・・【
神代も茶菓子をつまみ、抱いた疑問を話す
「普通に交渉すればいいのに、何でそんなコソコソと狙ってくんだ?」
「・・・実は国外だけの問題じゃない、国内の情勢もまたあるのよ」
アルニアスはフラスコを別の場所に移動させ、新しく別の調合を始めた
「私たちが姿を消していた間に魔人たちは【
「・・・」
まぁ、下手に動けないってことね
慎重に動けってそういうことだったのか・・・
アルニアスは調合を終え、神代たちの前に座った
「まぁそんなこんなで、こうやって隠れて過ごしてたのよ・・・意外と退屈だったわ~」
「・・・でもこれからどうすんだ?他の【
そう話していると、アルニアスと神代は何かに気付く
「―――っ!・・・その話は準備をしながら言うけど、一人だけ【
神代も立ち上がり、【
「・・・これはどういうことだ?」
神代は魔力探知で辺りを確認するも魔人たちの気配を一つも感じなかった
「いくつか偽物の拠点を作っていたけど・・・もうバレちゃったのねぇ~」
・・・・・
・・・
数十分前、中央都市ベルゼにある、魔王城にて第九号室、大会議室で各大臣たちの月一で行われる『各部の情勢報告会議』が行われていた
「――ということに至りました、私からは以上になります・・・どうぞ、冒険者組合統括大臣」
円状のテーブル席に十二人の各大臣たちが自身の管理する部の報告を話合っていた
「・・・では、僕の管理する冒険者組合の現在の状況を報告いたします――――」
本当に呑気な人たちだ
本題に入る前に会議をやるなら、ついでに報告も兼ねてしようって・・・
事はかなり重大なんだけどな~
「――――では本題に入ります・・・先日、ある冒険者がA級の指定悪魔、ベリアルを単独で倒しました」
「なっ!?・・・あのベリアルをですか?流石にご冗談がキツイですな・・・樹殿?」
樹はその言葉を気にせず淡々と話を続けた
「その冒険者の名前は『カガーマ』」
その名前を口にした瞬間、会議室の空気は凍りつく
「さすがに事の重大さがお分かりになりましたか?」
樹がそう話すと、大臣たちが話すテーブルから少し離れた場所から話しかけられる
「――――樹、その話、詳しく教えてくれるかい?」
「マナ様・・・」
樹の視線の先には薄くカーテンを下げている場所があり、顔はハッキリ見えないが誰かが座って話を聞いていた
「勝手ながら・・・魔王様、この話に信憑性があるとは思えません、樹殿も確証があって話しているわけではあるまい?」
樹の近くに座っていた一人の大臣テニラスが魔王マナ・ルナーナにそう話す
「――――テニラスか、お前はたしか罪人を裁く、裁判所の統括・・・お前の能力は『相手の嘘を見抜く』もの・・・樹の言動に嘘があると?」
「はい、魔王様・・・ただ、樹殿の嘘に少し違和感があるとだけ・・・」
テニラスは樹を見ながら話を手短に終わらせた
「マナ様!これは事実です、確かにあの【魔王】の仮面に武器、そして何より異質の魔力!そして一介の魔人が【
樹は少し興奮気味で話を続けた
魔王マナはため息をつきながら大臣たちに秘密にしていたことを話した
「・・・実は、お前たちに秘密で騎士団に【
魔王マナは呪文を唱え、大臣たちの前に何かの映像を見せた
「魔王様・・・これは?」
「・・・今、『病魔』の拠点に向かわせている・・・樹の話の通り、『カガーマ』がこの都市に居るというのであれば、直接聞いたほうが早いだろう?」
樹は冷や汗をかきながら映像を見ていた
「・・・・」
早い・・・!
あの『
噂には聞いていたが・・・ベルゼ
樹は魔王マナの方に目を少し向けながら考えていた
「・・・・」
マナ様と同等レベルの実力を持つ・・・か
同じ異世界人というのにこの差はなんだ?
そう考えていると、見ている映像に動きがあった
「・・・フッ、どうやら戦う気があるそうだ」
そして時は戻り、アルニアスと神代は密かに作戦を話し合い、店の入り口付近まで近付く
「・・・いいかい?神代く・・・いやカガーマはさっきの話の通り、時間稼ぎをお願いね?」
「本当に、この仮面変わってんのか?・・・不安が――――」
外から怒号が薄く聞こえた
「――――けろッ!聞こえないのかっ!!」
ドアの向こうでは少数の騎士がドアの前で抜剣して待機しており、半径百メートル以内は住民はおらず騎士団が包囲していた
「・・・じゃ、やるぞ」
「最後のチャンスだ!ドアを開け――――」
次の瞬間、神代はドアと騎士の一人を一緒に蹴り飛ばす
「――――ぐおっ!?」
神代は視界の端で、魔力量が多い騎士の二人に目が行った
「おっ?早速お出ましか・・・おいマ――――」
一人の騎士が話そうとした瞬間、目に止まらぬ速さで、神代の方へ距離を詰める
「――――っ!?」
神代が気付き、反応しようとすると、少し離れたところで立ち止まる
「ふふっ・・・なかなか強そうな護衛ね・・・!」
「・・・」
金髪で、騎士団って話なのに、鎧は少しだけしか着けていない
アルニアスが言っていた「戦闘狂」って言われている副団長の一人はこいつか
神代は【神器】を構え、戦闘体制を取る
「おしゃべりはしない派なのね・・・OK!・・・私は魔界ベルゼ王宮騎士団副団長マリー・ウィルソン・・・みんなからは「戦闘狂」とか他にもあるけど、いろんな異名で呼ばれてるわ!」
マリーは自信満々の顔つきで自己紹介をしていた
「・・・」
自信満々の態度、そしてあの余裕さ
戦闘に絶対的な自信がある証拠だな、身につけている鎧も服も傷一つついていない
神代が考え事をしていると、マリーは少しずつ歩み始める
「私は戦いの中での対話が好きなのよ・・・仲間のみんなはさっさと捕まえろってうるさいのよね・・・だから、団長が来る前に少し戦いましょうっ!!」
マリーは再び距離を詰め、神代に斬りかかる
「――――フッ!!」
神代は武器を合わせて、攻撃を防ごうと当てに行くが・・・
ザンッ!!!
「っ!?」
防いだはずのマリーの攻撃が直撃していた
「・・・チッ」
どうなってんだ?
確実に防いだはずなのに、食らった・・・!?
マリーは話をしながら神代にゆっくり近付く
「あれっ?結構強く切ったはずなんだけど・・・強いわね~楽しくなってきたわ!」
「――――シッ!!」
不意打ちで放った、ほぼ回避が不可能の近距離攻撃をマリーは避けていた
「!?」
神代はカウンターを喰らい、住宅まで吹き飛ばされる
「・・・・くっ!」
どうなってやがる!?
防いだと思った攻撃がもろに受けて、当たったと思った攻撃は避けられた
こいつの能力か・・・?
神代が考え事をしていると、頭の中から声が聞こえた
〈聞こえているかい?〉
声の主は少し離れたところで、詠唱をしているアルニアスだった
〈そういえば、副団長たちの能力について話してなかったわね・・・〉
〈・・・そういうこと、もうちょっと早く言ってくんない?〉
〈悪かったわねぇ・・・あの「戦闘狂」の能力の名称は知らないけど、噂では『攻撃が必ず当たり、避けられる』と言われているわ〉
〈なんだそのデタラメな能力は〉
〈さぁ?私も実際に見るまで過剰に言われていると思っていたけど、その通りだったわねぇ〉
念話で話をしていると、マリーは再び距離を詰めてくる
「さぁ!!私を楽しませなさいっ!!」
「・・・くっ!」
―
神代は攻撃を受けるのではなく、避けに徹底して動くも、攻撃を当てられ、吹き飛ばされる
「ぐっ・・・!!」
「避けてばっかりじゃない!もっと楽しもうよっ!!」
― 魔界流
マリーが放った技で地面はえぐれ、建物にも斬り傷が走る
「ぐっ・・・めちゃくちゃだ!」
やっぱり異世界人か!
技はそこまで洗礼されていないとはいえ、化け物だ
「戦闘狂」って肩書きもあながち間違ってはいないな・・・
神代は距離を離し、マリーの攻撃をどう凌ぐかを考えていた
「・・・・」
攻撃は当たらない、逆にこっちは攻撃を必ず受ける
明らかに理不尽でしか無い能力だが・・・
ナスカたちから聞いた、『超能力』って部類だったら分かる・・・
でも何で、戦闘を続けない?・・・体力?それともそういう戦い方?
神代は武器を構え直し、マリーの方を仮面越しに睨む
「・・・」
・・・そこが、ミソだな
―
神代は四方八方に、風魔法を混ぜた斬撃を飛ばしまくる
ザザザザンッ!!!
神代が飛ばした斬撃で、建物の破片がマリーや騎士団たちに飛んでいく
「うわぁあぁあ!!」
「あの野郎めちゃくちゃにしやがる!!」
そう騎士団たちが騒ぐ中、神代はマリーの方を凝視していた
「・・・・そういうことか」
― 魔法剣術
神代が放つ技で地面はえぐれ、マリーの方に石の破片が飛び散る
「テメェの能力の正体がわかったよ・・・名前はわかんねぇけど」
「あら・・・乙女の秘密を探るなんて紳士じゃないわね?」
神代は拾った砂をマリー目掛けて投げつける
「テメェの能力は、半径二十メートルぐらいか?その中に入ってきた異物に反応できる・・・しかもとんでもねぇ速さでな、だが明らかに目にも見えてねぇものにも反応していた・・・」
能力の正体バラすついでに、時間稼ぎだ・・・
神代は武器を構えながら話し続ける
「多分入ってきた異物に対して自動的に動く感じだな、それだけじゃない攻撃が確実にあたるのも同じ原理・・・まぁ俺のイメージというか、憶測だけど、魔力の動きを見てどう動くのか先読みする感じかな・・・」
昔、ゲームで似たようなもの使ってるやつがいたな・・・もし同じなら――――
―
―
神代はマリーとの間合いを急激に詰め、斬りかかる
「!?」
だがマリーの能力で仕掛けた攻撃は避けられる
― 異形一刀流
神代は斬りかかった態勢のまま、地面に向けて技を放ち、瓦礫や石の破片が飛び散る
「くっ・・・!!」
マリーは後ろに下がろうと動くも、態勢を崩す
神代はその隙を見逃さず、技を叩き込む
― レスト流剣術 ジスト・レグ ―
「ぐぁっ・・・!!」
マリーは何故か攻撃を受け、その勢いで吹き飛ばされ建物にめり込む
「よっと・・・」
「マリー!!・・・なぜ攻撃が!?」
後ろで控えていたもう一人の副団長、
「おっ!ようやく、もう一人の副団長が出てきやがった」
「くっ・・・!!」
マリーの能力を応用した「自動反撃(オートカウンター)」と「自動防御(オートディフェンス)」が機能しなかった?
あり得ない・・・
一度も攻撃を受けたことが無いあいつが・・・
副団長の拓は隊よりも前に出て、武器を構えた
「・・・マリーだけに任せるのは難しそうだね」
「仲間が倒れてから出てくんのか?魔界に来て人の心でも無くしたか?」
神代は副団長の拓を煽り、武器を構え直す
一方その頃、転移の魔術を詠唱しているアルニアス、それに対してマリーに攻撃が当たったことにミネルヴァは驚きを隠せなかった
「一体どういうこと!?話じゃ攻撃は当たらないって・・・」
「・・・本来ならね、でもあの時、副団長の周りに少しだけ歪みが見えたわ」
そう話をしている時、神代と副団長の拓は戦闘状態に入り、それを端で見ながら話を続けた
「彼がさっき言ったことが能力のヒントね」
「魔力の動きがナントカって・・・」
「魔力・・・が関係しているかは分からないけど、副団長の能力は自身の一定の範囲内にある異物・・・多分、飛び道具や魔法、武器、生物などに無意識的に反応できると彼は仮定して、比較的、木の破片や瓦礫などが散らばるように広範囲の攻撃を彼女に放っていたのよ」
アルニアスはミネルヴァに説明をしたが、まだ納得いかず更に話を聞く
「ん~・・・あれっ?でもそれだと、攻撃が当たった理由が分からないわ!」
「そうね・・・じゃああなたは、雨粒一つ一つを認識できるかしら?大勢の人の声を聴き分けることができる?」
「うっ・・・それは無理ね」
アルニアスは倒れた副団長のマリーを横目に見ながら話を続けた
「生物には限界があるわ・・・彼は砂や石、木の破片や瓦礫を彼女に目掛けて飛ばして、能力、脳の限界という隙を作って一撃かましたのよ・・・そんなの思いついてもやらないわ」
アルニアスは少し笑いながら話し、神代の方を見た
「さっ!!あともう少しで終わるから頑張ってよね!!」
神代と副団長の拓との戦いは、神代の方が優勢だった
「ぐぅっ・・・?!」
「ハァアッ!!!」
神代が放った蹴りはガードの上からでも身体に響くほどの威力があった
そこからの戦いは、一方的な神代の攻撃が続いた
「がはっ・・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「はぁ~・・・本当に王宮騎士団ってのも大変だな?」
神代が膝をついている
「君っ!もう終わるよ!」
後ろで控えていたアルニアスが神代に魔術詠唱が終わることを伝えた
「じゃあな、こっちもやることがあるんでね」
「くっ・・・!逃げる気か・・・?」
「逃げる・・・?」
おっと、挑発に乗るのはダメだな、今はこの状況を切り抜けて【
神代は拓の話を無視して、アルニアスの方に向かった
「・・・どこに行くんだい?」
神代は歩みを止め、声が聞こえた方に振り返ると、そこには全身鎧姿の人がいた
「あれは・・・?」
「・・・団・・・長・・・!」
そこに立っていたのは魔界ベルゼ王宮騎士団 団長
「二人とも酷くやられたね・・・あの者たちが?」
すると横に立っていた騎士の一人が団長に告げる
「はっ!二人のうち、ローブを着ているものが【
「ということは、隣の彼は用心棒ってことね」
すると団長は腰にかけていた武器を取り出し、神代たちの方に一歩ずつ歩み寄る
「君、強いんだね、拓くんはまだしもマリーが負けるのは僕と戦った以来じゃないかな?」
「・・・」
歩みだけでなんとなく分かる、こいつはヤバい、狐嶺ほどじゃねぇけど、強い・・・
全身鎧なのもなんとなく分かった、甲冑までかぶるのは相手に視線を読ませないため
神代はアルニアスの少し前で警戒しながら少しだけ後ろに下がる
「・・・いつでも転移できるようにしてくれ」
そう一言アルニアスに言い、団長と神代は睨み合っていた
街の中にもかかわらず、周囲は静けさに満ちていた
ザッ――――
それは一瞬の出来事だった
先に動いたのは団長の方だった、一蹴りで神代との間合いを詰め、斬りかかるところまで来ていた、だが神代は来ることを理解した上で少しだけ後ろに下がっていた
そこはアルニアスの転移魔術の効果範囲ギリギリの位置だった、アルニアスは神代の言った一言を感で理解し、動いたと同時に転移魔術を発動していた
本来魔法や魔術の発動はおよそ一秒~三秒と言われている
しかし、この刹那に起こった時間は一秒にも満たない・・・
だが、神代は魔法の発動時間を知っており、分かった上で動いた
千愛団長の目標がアルニアスではなく自分自身に向くように――――
――――第19話に続く
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