走者

一昨日と昨日で読み進めたはずが、今日になって栞はなくなっていた。

ガンジ絡めにされた縛りもほどけてた。


踏み出した足は。まるで柔らかいもの絨毯を、踏んでいるみたいに軽い。

じんわりと温かいものが、広がってく。


勇気と云えば大袈裟だけど、それに近い昂る感情があって。

鼓動は衝動となって、僕を走らせた。


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