海乗り

いつか見ていた

あの日の海が今ここに

生まれ育った街に背を向け

帆をはる


緩やかに

確かに

舟は進む


海は限りなく広い

迷子になってしまうことだって

この先いくつもあるだろう

でもきっと私は楽しいと思えている 


私は海が大好き

海よ

待っていてくれてありがとう

そして宜しく


気付けば

声をあげていた


──出航!


何処まで行こうか

このつばさで

ずっと海原をの果てへ

海に押されたって引かれたって

譲ってやるものか

まだ書きかけの地図広げ

航路を導け

そしてこの目で

色づく世界の明日を見よう




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