79.新女王メリエンヌ4世の外交宣言

テレレ↑オリエタ紋⇔ゴリア紋レー↓ヒェッ↑


 一方、ボーシー王都ロムルスのゴリア外交事務所では!


・シャクレーヌ開拓者によりオリエタ領街虐殺、領民死者70。

 奪回戦で犯人開拓者インベム男爵爆死

・領民女性を誘拐した共犯者ベーダー騎士爵領都を殲滅、領民と現地民を解放

・元オリエタ伯爵帰国。

 現地民の奴隷化にインベム・ベーダー両犯人に協力していたと判明。

・現地民に天然痘患者発見、大流行の危険あり。

 ツンデール以下入植者、救助した現地民に免疫を接種実施。

・新大陸の鉱山資源調査に着手。

 鋼鉄、線路、機関車等の生産計画は現地勢力と交渉しながら進める予定。

 現在時期未定。

・旧オリエタ領主館破損のため撤去。居城を建設、ニューミョーク城と命名。

 是非行幸願います、親愛なるメリエンヌ4世陛下。


「…歴史の年表かいなこれ」

「この2日間の出来事です」

 涙を流しながら、そして笑いながら、2日の出来事にしては余りに多すぎる情報の洪水にメリエンヌ4世は呆れ、そして喜んだ。

「やっぱツンデールはんはツンデールはんや。ウチの愛しい人や。

 会いたいなあ。早く会いたい」

…拗らせている模様。


「よっしゃ!早くこっちの用を片付けて新大陸行くで!!

 先ず顔を冷やさんとな!」


 装いを整え、メリエンヌは総本山へ向かった。


******


テレレ↑ゴリア紋⇔総本山紋レー↓ヒェッ↑


 一方、次の駅にある総本山では!


「大司教様、枢機卿様の皆様にはご機嫌麗しゅう御座います」

 麗しゅうなんて無い。誰もがそう思いながら。

 大陸西端の爆弾娘、メリエンヌ4世を迎えた。


「この度は、巡礼鉄道の奉納に支障が出ました事、そして完工や次期延伸に支障が出ました事をお詫び申し上げます」

 それより一同が恐れたのは、各国への返済猶予停止。

 それによる経済崩壊だ。


「現在、鉄道奉納に貢献した元ジゾエンマ伯爵、現オリエタ辺境伯ツンデールが新大陸で鋼鉄生産を計画しています」

「「「おお!!!」」」「何と!」「新大陸で製鉄とは…」

「それが1年になるか、10年先になるかは不明です。

 恐らくあの子の事です。

 順調に行けば2~3年で地球の裏側から良い知らせが来ることでしょう」

「おお!」「それは素晴らしい!」「流石は世界の王に愛された才媛」

「しかし!」


 メリエンヌ4世の殺意が、並み居る高位の聖職者を貫いた。

「何の妨害も無ければ、です」


 一同は、その言葉の先を大体読めていた。

「既に我が国はシャクレーヌの新女王キライナーノの讒言により彼女を地球の裏側に異動せざるを得ない状況に追い込まれました。

 皆様も既にご存じですわね?」

「それはゴリア内の問題…」

「ご存じですわね?!」


 シノビーノさん配下の物が司教達に各国での豚女との会話記録を配り、その詳細さに一同は戦慄した。


「更に新大陸東岸一帯の占拠までも宣言。我がゴリアの領も侵略、虐殺されました」

「そんな事が!」

「死者70人!子供も無慈悲に殺され、女達は誘拐され強姦されたのです」

「それは心を痛める限りで…」

「その背景には!」

 彼女の殺意が強まった。


「実家であるハゲタカール一族の金と権威を笠に着て各国を脅迫した。

 それを追認してしまった各国の責任!」

「それは各国に…」

「外務司教!」

 反論をと口を挟んだ司教を、上位の司教が制し、女王の言葉を待った。


 女王は殺意に満ちた目で一同を睨んだまま言葉を止めたままだ。


「貴女は各国と戦うのですか?」

 女王は目を閉じ、穏やかに答えた。

「それはあり得ません」

「ハゲタカールの娘に靡き、貴国に害をなした各国と、戦わぬ、と」

「それがツンデールの。我が友、我が恩人の、真の願いだからです」


 痛切な面持ちで女王は答えた。

「私は昨年、前女王と共にこの地で、多くの国の国王陛下と友誼を、平和と繁栄を願いました。

 それもツンデールが願った故です。

 鉄道や鋼鉄艦、世界の交流を深め、増やす新たな技を世に広めたあの子の願い、それが飢餓の撲滅。

 人が幸せに生き、生を全う出来る世界。


 あの場で同じ夢を分かち合った方々に、恐怖と絶望の戦争等、絶対に出来よう筈がありません」


 芝居、ではない。

 かと言って小娘の甘い理想論でもない。

 覚悟の様な物を、老練の司教達が感じた。


「我々に出来る事…いや単刀直入に聞きましょう。

 我々に、何をせよ、と?」

「彼女を応援頂きたいのです」

「開発費か、宣教師の派遣かな?」


 女王は落ち着いて言った。

「総本山に置かれましては、当たり前の事ですが…

 神の教えに忠実である事を守るべし。

 改めて、そう世界の各地に宣言頂ければ。

 そう願います」


 司教達は考えた。

 現在新大陸独占を宣言し、略奪や虐殺を行ったシャクレーヌは事実上破綻しており、強力な軍艦を持つゴリアは逆に全土を制圧できる筈である。


 例えゴリアが各国経済を破綻させても、戦争する訳でもないので表立って批判できない。


 この若き新女王の狙いは…

 新大陸への福音宣教の権利、つまり新大陸利権独占の後ろ盾か?

 ゴリアの新教への承認?いや、新女王はここまで総本山を支援しているのでそれはない。


「誰もが飢えない世界」


 ツンデール様と会った司教には、屈託のない、純粋なツンデール様の願いが脳裏を過った。

「原住民、蛮族の擁護…」

 正解だ。

「少なくとも奴隷として売買する、虐殺や強姦する、強制的に改宗させる。

 これは暴力として戒めるべきです」


「しかし相手は言葉も通じぬ獣と同じ…」

「ツンデールは現地語で現地の人達と接しています」

「「「何と…」」」


「違う言葉とは言え、学びさえすれば意思を交わし得る現地人。

 一方では同じ言葉を話しながら殺戮を繰り広げる開拓者、いや略奪者。

 どちらが野蛮で、どちらが獣と同じでしょうか?」


「早速、新大陸に住む原住民への乱暴を諫める声明を、法王聖下にお出し頂く様動こう」

「大司教様!」


「もう一つ!

 現地では我々旧大陸の者が様々な疫病を現地の人達に移しています。

 これを放置すると、再度旧大陸で疫病が流行する危険もあります」


「疫病?」

「現地では天然痘が確認されています」

「何?!」「そんな報告、シャクレーヌからもボーシーからも来ていない!」

「恥ずかしながら我がゴリアも同じでした。

 現地人に親身に接したツンデールだからこそ気づけたのです」


「新大陸の奴隷を隔離しなければ我が世界は再び死の恐怖に晒される!」

「直ちに隔離を命じましょう!」

「しかしシャクレーヌは王家が逃亡し機能していないそうで…」

 司教達は狼狽えるばかりである。


「それこそ、キライナーノ女王のご実家を頼れば宜しいのでは?」

「そんな事をすればシャクレーヌはオーキクテリア帝国の属国と見做される」

「属国でも植民地でも、疫病で死ぬよりましでしょう」


「しかしオーキクレリアにしてみれば派兵にも似た出費を伴う…」

「ハゲタカール一族が欲深い娘を甘やかしたツケですわ」

「大陸の勢力地図が変わってしまう!」

「では疫病の一人勝ちですわね。大陸全土の死体の上に疫病の旗が翻るでしょう」

「ぐぬぬ」


「一度休もう」


 高位の大司教の提案で休憩が入った。


******


 休息の部屋で。

「ヘンな事言うとらんかったか?」

 またこの娘は。

「結構な啖呵で」

「そっか。ザイトはんのお眼鏡に叶ったか」

「貴女がツンデール様を親友として如何に大事にしているか。

 それが分からぬ人達ではないでしょう」

「あんさんも大事やでぇ?どや?今夜ウチと」

「国が滅びます」

「いけずぅ~」

 貴女は、信じられる男と、共に王国と世界の明日を考えていける男と幸せになって欲しい。


「どやろなあ」

「女王陛下の…」「堅苦しいわ。トリッキでええ」「じゃあさトリッキよ」「うお」

 目黒祐樹かな?


「大陸利益は今はあまり総本山に関係ない。

 異教徒である現地民が生きようが死のうが、いやいっそ死滅すれば総本山としては無人の野に宣教という征服が容易くなる。

 むしろ現地民が新たな異教徒勢力として拮抗する方が困る」

「ウチの提案を蹴る、か」


「但し疫病の再流行はそれを上回る大問題だ。

 もし我々が向こうでやっている防疫戦を成功させれば、総本山はそのノウハウを求め、疫病に対する勝者としての地位を強化できる。

 ホントはそんな美味い話無いんだけどね」

「疫病は進化する、あんさんが前話してた事か」「そう」

 私は新大陸へ向かうお嬢様とトリッキに疫病について大まかに説明していた。


「騙す訳ではないが、新たな世界、新たな人種と接触する際の心得として肝に銘じるべき問題だ。

 それが相互尊重、相互理解。平和の道に繋がれば、それ以上の事は無い」

「ツンデールもそう思とるやろな…会いたいな」

「今年中くらいには報告に戻るんじゃないかな?」

「ホンマか!!」

 うを!拗らせてるなあ。


「そのためにも、余計な妨害をこっちから排除させないとね」

「うっしゃ!司教共叩きのめしてでも飲ませちゃる!」

 本当に叩きのめしたら即時開戦になるんだけど。


******


 休憩が終わると、法王聖下自ら現れ、宣言した。


「未知の国の異教徒への弾圧、強制改修、奴隷化を神は望まない。


 対話と理解によって福音宣教の在るべき姿を求める努力を絶やす事の無い様。

 また伝染病を相互に防止する様、接触制限と患者治癒を命じる様。


 各国に声明を発する」


 女王は座を退き、法王聖下の前で伏して言った。


「法王聖下。発言をお許し下さい」

「どうぞ。この世界の危機を前に、是非救いとなるお知恵を」

 一同が驚きを隠せなかった。

 但し、これは逆に「防疫の知恵を差し出せ」と言っているのと同じである。


「目下新大陸では元ジゾエンマ伯爵、現オリエタ辺境伯が疫病の治療のため最新の技術で臨んでいます。

 その結果と、用いられた技術を。

 我がゴリア王国は全ての国に無償で提供します!」


 多くの司教がため息を吐いた。

 教会に独占、ではなく全ての国に無償提供。

 ただ驚いた様子はなかったので、恐らくこうなる事は予想していたのであろう。


「未知の大地で人の命を救うべく戦う尊き乙女、オリエタ辺境伯ツンデールに、神の祝福があらん事を」


 更に高位の大司教が語った。

「仮定の話だが。

 もし新大陸への天然痘流行をオリエタ辺境伯が防止し、その医療に実効力が証明された暁には、総本山はオリエタ辺境伯を福者に認定する事を検討する。

 確信はお在りかな?」


「あの子は必ずやります!」

 まあ私というチート(ズル)があるしなあ。

「もしシャクレーヌやオーキクテリア、その他妨害を企てる国があれば知らせなさい。

 総本山の名で非難声明を出す。

 どれだけ効力があるかは解らぬが」


「感謝致します!あの子も喜び、大いに励まされる事でしょう!」

「疫病の流行は世界の破滅です。どうか、防疫が成功する様祈ります」

「大陸本土に於いても様々に成すべき事が出ると思います。

 総本山と連絡を密にして悲劇を防ぐべく努力します」

「お待ちしています」


 総本山と密に。

 勝手に医療を進めず、承認を取って利益や権威を総本山に回せ。

 そういう事ではある。

 ま、それで話が早く進めば前世紀のパンデミックは回避されたんだろう。

 後はどうこの旧大陸の医学を進めるか、だ。

 何だこれ、結局私は王みたいな事やらせられてるじゃねえか畜生。


 司教達と礼を交わし、親交を深めるメリエンヌ4世。短くとも名乗り言葉を交わし、相手に印象を強く残す。

 そういうとこが強いなあこの人。私には出来ない。


******


テレレ↑総本山紋⇔ボーシー紋レー↓ヒェッ↑


 一方、一駅となりのボーシー王都ロムルスでは!


 事前に総本山でのゴリアの請願受理が伝えられ、

「これなら無理に全額一括返済の強要はないだろ」

 という安心感が王宮に漂っていた。


「一括返済は前の宣告通り」

 メリエンヌ4世の一言でその安心感ははじけ飛んだ。

「何もエッラソーニ2世陛下が案じる事ではありません。

 そのままオーキクテリアのハゲタカール一族に丸投げすれば宜しいのです」


 総本山の時同様、詳細な会話記録が配布され、一同は内密の会話が筒抜けだった事に戦慄した。


「我が友、我が恩人ツンデールの追放に加担したのです。

 あの逃げた豚女の負債を大陸の名門とやらに突きつける事位苦でもないでしょう?」

「しかし、国家予算の何年分という費用だ!そう簡単に…」

「こちらはそれだけの価値を提供したのですよ?

 貴方も追放に加担して見事に追い出したツンデールが。

 大陸の名門とやらであればそれくらい屁とも感じまい」


…何と言うか、全力ダッシュ!レディー!スタート!カモン!敵発見!ってな感じの喧嘩腰だ。

 ツンデール様の心の友だけあるなあ。

 だが現在のボルケノ行き鉄道の通商、ヴィラロムルスの途中までの観光地収入等は確実に税金となってボーシー王国を潤している。

 この上直轄地の港まで開通すれば、港湾収入は莫大に跳ね上がる。

 それこそ、計算上では一括返済しても数年で取り返せるレベルに。


 しかしイケオジだけど暑苦しさネッチョリなエッラソーニ2世。

 女王の発言の外に、「駄目なら仕方ない、待つ」という猶予を察知した。

「全力を尽くそう」

 と答えるも。


「死力を尽くすべきでは?

 負けを前提に喧嘩を売っても勝てないものですわよ?

 この点は私もあの豚を見習うとしますわ」

 イケオジ、ボコボコである。

「死力を尽くそう」そう答えるしかなかった。


******


テレレ↑ボーシー紋⇔アルタ紋レー↓ヒェッ↑


 一方、海路で行くしかないアルタでは!


「ちゃーっす!」

「おー!トリッキちゃん!お久ー!」


 軽!

「なんや偉ぉ出世したなあー」

 気安く挨拶する仲になったんだなあウヒッツ総督。


「お陰で嫌な目に遭わせたなあ」

「ホンマやで」

 あ!殺気が!


「こればっかりはね。

 でも、反撃したいんでしょ?」

「テメエの汚えケツはキッチリ拭いて貰うで」

 うわお下品。

「なんやて?」

 この子も人の心見透かすなあ。


「防疫利権からハゲタカール家を外す。それから?」

「流石ウヒッツはん話が早いな。いっそこんなハゲタカール閥の国出たらええんや」

「そしたらトリッキちゃん、孤立無援だよ?」


「…総本山に情報横流ししとった?無線作って」

「トリッキちゃんに都合のいい話だけね。

 向こうにも楔は打ち込んでるよ」

「ウヒッツはんは、抜け目ないなあ…」

「ここはハゲタカールの金で半分成り立ってる地だ。

 出来る事は限られるさ」

「最近奴等の商業圏が勢い落してるってのは?」

「それは…!そう。

 どっかのライバル家でもカンバッてんじゃね?」

 言外に、フロルのブンドドール一派との連携プレーを示唆した。


「そっか。ウチ、皆に支えて貰ろて生きとんのやな」

「俺達も同じだよ、トリッキ。だが俺は君に不義理をした」

「きっちりお返ししてくれとるやん。ええ先輩や」

「立派な女王になって、我が国をご贔屓にして下さい、女王陛下」

「承りました、総督陛下」


 そこからがバリバリの商談だった。

 ガラス、アルコールの原材料となるウィスキーの大陸での製造計画。

 ワクチン製造法。そもそもワクチン、疫病、微生物の概念を理解できる学者の確保。

 各分野の専門担当の代表が出たり入ったり。

「そいつはバリバリハゲタカールや!駄目!」

「あー。彼は親の権威で高く評されているだけで実は無能だ」

「この数年前に追い出された奴、一辺声かけてみるか!」

「そろそろ人件費オーバーか…」「ハゲタカールに集れや先輩!」


 おお。トリッキが久々に生き生きしてる。

 やっぱり実務の人なんだなあ。

 これから王国の大臣や貴族達は専門家の技量が求められて大変だなあ。

「そろそろ纏めるで!オッサン!記録してーな!」

 おっと引っ張り込まれた。


******


テレレ↑アルタ紋⇔フロル紋レー↓ヒェッ↑


 一方、アルタから更に内陸のフロルでは!


「やほー」

「はろはろ」

 原住民の挨拶かな?


 ここでも防疫戦の動員計画。


 唯、先のアルタでも語られたが、旧大陸は過去の疫病への免疫はある。

 向こうで大流行が発生しても、それがそのままこちらに持ち込まれる訳ではない。

 そこは黙って置いて、新大陸に輸出するための医療機器を増産するための作戦会議だ。

 見返りは勿論、各国間鉄道の延伸。

 大陸南岸を東西に結び、更にシャルマの王都まで、そのチョイ北の北方海まで。

 西はとりあえずファミリア様のサクラーダ王国西の港ブンダクール。

 ブンダクールには既に旧王都ブンメードまで、更に放棄されているが西方の港町に向かう線路も建設されてはいる。

 東はここフロルを経由し、アルタまで。更に東方の都市国家が希望し出資するならそちらまで。

 その先はオーキクテリアに入るため、今回のカタが付くまで停止。

 後は総本山物産展に興味を示したウーバラントもいずれ視野に入れないと。

 今は強国であるオーキクテリアもシャクレーヌの豚のお陰で国際的な地位を落とす。


 大陸西部各地を繋ぐ、正に大動脈というべき高速輸送網が出来ることになる。

 物流の歴史が激変する。


 医療の進歩は総本山から治癒の権威を引きはがす。

 反面、新大陸での「強制なき」布教という問題で、どう真価を発揮するか。


 この就任したばかりの若く愛らしい新女王、メリエンヌ4世は大陸各国にとって生死を握る程の存在感を示した。


 そして帰路、ゴリアで補給を済ませ、シャクレーヌ北岸を砲撃し、豚女が逃げ込んだ第二の王都の華麗な王宮を灰燼と化した。

 更に東方の都市へ逃亡したが、このシャクレーヌ東北部の領主はシャクレーヌからの独立を宣言し、豚女逮捕を命じた。

 豚女は息子程歳が離れた夫を身代わりに差し出して母国オーキクテリアへ逃げた。

 シャクレーヌは愚かな新女王のため、既に3国に分裂した。

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