第9話



語り手は化学が好きである。

(有機・高分子以外だが)


それは幼稚園児の頃から原子番号1〜20番までザラで言えるほどである。

(昔のNHKのアニメ凄い)


そんな、語り手には夢があった。

それは……魔法使いになる夢だった。


語り手少年(当時多分小学生くらい)は、

ファザーとララバイの影響により、

エレ⚪︎ントハ⚪︎ターとか、⚪︎錬で化学の英才教育を受けたのである。


そんな、語り手少年は勿論。

手をバンやったり、指パッチンで炎が出るものと考えていた。


出なければ、己の修練が足りないのだと……そう思っていた。


まあ、でも。そんな夢も、中学生とまでなると、教科書というものにより消されるもので……。



語り手少年

「嘘だろ(ガクッ)」


友達(中学時代)

「(変な奴)」



そんな話を今の友達にしてみると……。


友達

「お前もそんな可愛い頃があったんだなぁ。

(しみじみ)」


何じゃとゴラァァァァ!!

語り手はそう言いたい。


・・・


語り手は最近、資格試験を受けた。

名前は言えないが国家資格である。


緊張しながら受けた国家資格の資格試験は……見事……合格だったのだ!!

(よっしゃ!)


だから、次は何受けてみようかなぁ。

候補は決まってるしなぁ〜。


なんて、呑気に考えていたその時。


語り手は信じられないものを見たのである。



語り手

「な、何だと!? この資格試験。民間資格ではあるけど。合格すれば、“らいせんすかーど”なるものが手に入るだと!?」


この時の語り手の頭の中。

(やる気順)


らいせんすかーど>>国家資格


語り手

「本気だそう!」



この時の事を後にマザーはこう語る。


マザー

「アンタのやる気はどこで出てんのよ」


・・・

マザー。“らいせんすかーど”は男の“ろまん”なのさ!

語り手はそう言いたい。怒られると思うけど。

(怒られろ)

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