第3話 はじめてのアプリデート

来たる8月14日、いよいよはじめてアプリデートをする。

振られて悲しんで復縁ばかり言っていたら、大人な同期からぴしゃっと「会ってくれる人に失礼だから、ちゃんとプロフィールとか読んでいかないとだめだよ!」と言われたので、ちゃんと読む。


顔がタイプだったから👍させてもらった。

本当にそれだけで、文とか軽いなって思ってた。


実際会ったら、めちゃくちゃジェントルマンだし、とにかく声も顔も全部が全部刺さった。

本当に刺さった。


一緒にいて楽しかった、本当にただそれだけだった。


声が通らない向こうに代わって声を大きくして出して、さすがだね〜って言われたり

お酒が飲めない私にりんご酒を教えてくれたり

手綺麗だね〜と手を重ね合わせたり

身長が高いから覗き込んで話してくれたり

方言が可愛かったり

音楽の歌詞の話をしたり


なんでこんなに楽しい思い出ばっかりで煌めいてたんだろう。

とにかく煌めいてた、ときめいていた。


元カレを吹き飛ばすには十分すぎる、いや強すぎる眩しすぎる人だった。

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