第3話少年之追放記

敵襲の後、母上が帰って来た。母上は、家へ向かう途中で道が大崩壊しているのを見て。

「貴方…何をしたら道があんな地震の様に崩れてるの?」

 僕は、言い訳を考えつつ苦し紛れに

「あの…えっと…魔物が、道にいて、母さんが帰って来る時に危ないなと、想い、闘ったたら、思ったより粘って、イラッとして、魔法をぶち込んだら

あんな風に…成るらしい!」


 母さんがそんな苦し紛れの言い訳を見過ごす訳が無く…

「貴方…嘘付いてるわね? 表情と声質で分かるわ。」

 何だよ!表情は、分かる、だけど声質? 頭がいかれてるんじゃないか?


 僕は、もう諦めた、さっきの敵襲より、母さんに嘘を付くほうが100倍難しい。

「そうです。僕が敵襲を倒しました。道を崩壊、道のまわりの野草を全て焼き尽くして、敵襲を倒したのも僕です。」

 半分諦めた、いや、全部どうせバレるだろうと思って全部吐いてしまった。

「やっぱりね、その他諸々の話を父さんと一緒に話しましょうね!」


 父さんが、帰って来て絶賛家族会議中だ、別に?

僕は!敵襲を返しただけで?自然破壊、インフラ破壊を?目的にしてはいなかったから?大丈夫でしょ

                      「ナルサタ!どういう事だ…自然破壊、道路破壊、                    お前は、破壊神にでもなりたいのか? 流石に、これは揉み消せないぞ?」

 父さんに正論を言われてしまった…だが、こんな所で負けるわけにはいかない。


「父さんだって、敵襲を返そうとしたら、自然破壊、道路破壊をして怒られた事が、あるでしょ?」


「ねぇーよ! 大人になった今でもねぇーよ!」

 全く、ナルサタは、何を考えてるんだ?


 母さんご父さんを追う様に連撃を仕掛けてきた

「ナルサタ…敵襲の敵を殺しちゃってるでしょ?

流石に…今回は、ちょっと私でも揉み消せないね」


 その後、父さんが"とんでもないことを"言った。

「お前をこの家から、追放する。 俺達も追放は、したくないんだが、死者が出てるとなると、俺達には、何も出来ない…無力な親でゴメンな…」


 予想外な展開だったが、処刑とかではないから、

大丈夫そうだな、15になるまで、鍛錬を積み、

学園に入り、王都精鋭騎士団長を目指す。

「まだ…諦める時期じゃない。」

 そう、まだ諦める時期じゃない。人生は、自由だ。 無理矢理縛られた生活を送る、家生活より

自由気ままに強さを溜めていこう。

 

 後に勇者となる魔王は、追放された事で、

この世界を変える救世主となる。

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