追放されたら強く生きる〜追放されたら放浪し、世界を救う

@aidenn

第1話ココロ踊る

この世界には、魔王と勇者がいる。


その絶対的な関係は、崩れる。


勇者は、勇気あるものがなる。


魔王は、悪意あるものがなる。


だが、おかしいのだ。


勇者が魔王にうちかてば、新たな魔王が産まれる


魔王が勇者をうてば、新たな勇者が産まれる


誰かが、この世界を上から見ているのかもしれない


この世界を管理し、人間と魔族の因縁……


人魔之因縁を創り出した、管理者が……








勇者


ナルサタ=アナビヤル誕生






「オギャーオギャー!」


「ハイハイ、オムツ交換ね。」


それは、仲睦まじい様子、子と母の会話だった


「ナルサタは、凄いな……1歳で、もうヨチヨチ歩きが、出来るようになるからな…」


それは、父が子へと見せた嫉妬だ。








4年後ナルサタ=アナビヤル5歳


朝になり目が覚めたら、鍛錬場へ行き、鍛錬を積む。


昼になり腹が空いたら、食事場に行き、食事を摂る。


夜になり、太陽が隠れると、書物庫に行き、本を読み漁る。


そんな生活を過ごしていたナルサタには、暇という概念と、面倒くさいという概念は、消えていた。


  


そんな、いつもと同じ朝が来た。


今日は、お父上が仕事で、家を出ていった。


母上は、遠くの街へと買い物に出掛ける。


そう……


「人生初の留守番だ〜」


この頃の自分が何故、留守番をして、楽しかったのかは、分からない。


だが、その頃の自分にとっては、どんなご褒美にも、


劣らない、ココロ踊る展開だった。






「どうせ何も起きないだろ。こんな辺境で。」


そんな油断が今すぐに自分にブーメランとなって


返ってくる。


パカァパカァパカァパカァパカァ


遠くから馬の足音が聞こえる。


 


 


人数は、音の大きさ的に1000は越えている。 


「こんな時間に……誰だろう?」


そんな甘すぎる言葉を吐いた後に気が付く。


"敵襲だ"と


家には僕しか居ない……ピンチだ。


だが、ピンチとは、チャンスであり、成長の場でありココロ踊る快楽の場でもある。

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