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抱えきれない重力に身を任せて

すべてを投げ出そうとした過去

どうにか昨日と今日の線をつなぎ止めて

遠い未来の今までたどり着いた


誰からも必要とされないのは

僕がそれを望んでいるから

取って付けたような孤独なんかじゃ

本当の意味で君にたどり着けない


僕がいるだけで君を悲しませると思ってた

けど僕がそう思いたいだけで

君といることで僕は救われると思っていた

けど意味はなくて

いや意味はあるけど

意味とかじゃなくて僕は

君といたい


才能がないとか努力が足りてないとか

理由をつけて投げ出してしまった過去

今日と明日に線を引いて息をとめて

もう出会えない昨日の蓋を閉じた


暴れ出しそうな心を抑え付けてまで

手に入れたものはなんだったっけなあ

逃げる度に染みついた君への嘘が

今は僕らを縛る呪いみたい


僕ら生きるための鎖で繋がっていた

けどそう思ってなくちゃ駄目で

心より先に言葉が死ぬ運命と思っていた

でもどっちかじゃなくて

どっちも大切にしたくて


どうにかして生きなきゃと爪を立てても

掴んだところから崩れ落ちていくんだ

生きることに鎖とか呪いが無くても

自分の足で歩く強さが欲しかった


精一杯、君を守りたいと思っていた

けど僕が思うより君は

ずっと気高くてたくましい人だなと思ったよ

むしろ僕が守られてるばかりで

君が泣く時は僕も一緒に泣いていいかな

それが呪いだとしても

鎖だとしても

そうじゃないとしても

僕は君といたい

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