おごり
軍師「王様、勇者がこちらに向かっているとのことです」
王様「……そうか」
ギルド長「おお!勇者様が加われば百人力ですな!」
王様「ギルド長」
ギルド長「はい?」
王様「……勇者の歓待をしたいのだが、奴の好物を切らしてしまっていてな。申し訳ないのだが、急ぎ用意してもらえないだろうか」
ギルド長「それはもちろん構いませんが……私が?」
王様「いや何。勇者へはギルド長直々にご用意いただいていると話しておきたいのだ。……分かっていただけるかな?」
ギルド長「ああ!ええ、もちろんですとも!では早速ご用意させていただきますが、その好物とは?」
王様「うむ。遠く南の島の果実でな、黄色く熟した実は濃厚でとろける程甘いのだ」
ギルド長「は、はぁ」
王様「名前は……ううむ、なんだったかの。なあに、ギルド長のことであろう、おそらく既に見当がついていることではないかね?」
ギルド長「えっ……ええ!もちろんですとも!ははぁあの果実ですな!あれは確かに濃厚でとろける程甘い。勇者様が気に入るのも当然ですな!」
王様「うむ、うむ。勇者にはよろしく伝えておくが、物が物だからの。戦勝パーティに山積みにしていただいても構いませんぞ」
ギルド長「そ、そうですな!南国の果実となれば少し時間が……しかし戦勝パーティに山積みとなれば勇者様の度肝を抜くでしょう!」
王様「では任せたぞ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます