旋律の調律者

退学者

プロローグ

プロローグ

「・・・もうこの世界ですることはないよね。」


「騒ぎを起こしてる天久は片付けたし、ここ自体で起きてる問題も解決した。うん、無いね。」


手を前に出す。


すると目の前に亀裂がバキバキと広がっていき、それは人1人が入れる大きさまでになった。


「よし、出発し」


ふと手元が見える。


「あ、ミサンガが切れてる。」


「もうずっと前だったっけ、懐かしいな。」


「確か切れたミサンガは捨てた方がいいんだよね。」


捨てるのは惜しい、だが元々こうなるためのもの。

思いっきりミサンガを宙へと投げた。


「・・・先生は今でも元気にしてるよ!」


微笑みながらそう言い、私は亀裂の中に入った。


「さて、次はどんな世界に会えるかな。」


プロローグ:前

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