第6話 何がしたいの?

どうしたわけか、お腹がいっぱいだ。食べた記憶がないのに。

いや、記憶がないだけで実際食べているのかもしれない。こんなにもお腹ぱんちくりんだもの。


でもお腹がぱんちくりんなのは気のせいかもしれない。食べた記憶はないんだもの。


そうだ、きっと食べてないに違いない。お腹なんてアテになるもんか。食べた記憶がないってのが正解なんだ、やっぱり。


ガツガツ、ガツガツ食べた。

押し込むようにガツガツ食べた。

お腹は相変わらずぱんちくりん。

気持ち悪くなって吐いた。

げーげー、げーげー吐いた。

胃が口からとび出てくらいの勢いでげーげー吐いた。


あー、スッキリした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る