掌編「白馬の騎士様」



「君のことを一生守るよ……絶対に君を、誰にも傷つけさせたりするものか」

「き、騎士様……っっ」


「でもね、王女様……一応は自衛もしておいてくれませんか?」


 騎士様と言えど、完璧ではないのだ。

 敵に勝てても、病気には敵わない。


 万が一、騎士を越えて脅威が迫った時――避けるのは王女様だ。

 ――楽観視して棒立ちだったら、避けられるものも避けられない。



 …了

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