第34話 祝、童貞卒業

 くノ一さんに言われて忘れていた。


 そうだった。ボクの作る国ではクソ雑魚がクソガキに糞食わされることはないんだった。


 そのために御庭番の人々が色々と動いてくれてるのだった。


 一条さんがボクの肩を叩く。すごいニヤニヤしながら。


「これでめでたく童貞卒業……だな」


「あ、……う~ん、でも……」


 でもなんか違う気がする。褒美がボクにとってのご褒美にすり替わってる気がする……。


 そんなボクの考えは空しく、その夜、ボクは童貞を卒業した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る