第24話 一条さん、覚醒①

 空が一瞬光輝いた。


 現在戦中の人々は大混乱である。


 なんせ耳も聞こえないし、一瞬ではあるが目も見えなくなったのだから……。


 しかし、空に浮かぶ人物に後光が差した。


 それは一条さんだった。


 

【一条さん視点】


 ソラが叫んだのと同時だった。


 心が光るとでも言えば良いのか、胸のあたりが暖かくなると同時に、耳からソラの声が入って来て、帝だけに眠る特殊な加護が発動した。


『相棒の征夷大将軍が一定値を更新、これよりその力の譲渡を神である帝に行う』


 頭の中に、そんな変な声が響いた。

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