第22話 武田信玄 あっさりと死ぬ

 ボクはもう人間を超えていた。


 まず脚力が異常だった。


 一足飛びで数㎞先まで飛んでいける。


 しかしアリの巣、いや、ハチの巣ぐらいいる武田軍を一人一人殺すことは出来ない。


 それに武田軍は困ったことに、自軍の旗を掲げないでやって来たのだ。


 そのため、いちいち目を凝らさないと伊達政宗の軍か武田軍の戦いなのかよく分からない。


 こういう時は強そうな奴を殺すに限る。


 カズミオジサンは言っていた。


 集団戦法の基本は一番強そうな奴を殺すことだと……。



 その時、馬に乗っている強そうな男が一人。


 ステータスはざっとこんな感じ


 体力100000


 ちから300000


 素早さ100000


 運の良さ100000


 負ける気がしない。


 ボクは一足飛びで武田の首を狩った。


 これで戦は終わるはずだった。


 しかし混乱は治まらない……。なぜだ……?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る