📚第3 - 5冊 鈴木淳史『わたしの嫌いなクラシック』ほか
いきなりだが、次の文章を読んでほしい。
《小澤征爾はお勉強の人である。彼の演奏には「ちゃんと予習をしてきました」という痕跡が必ずある。実際、彼のドキュメンタリーなどを見ると、朝も早くからスコアを読む日々を送っているらしい。》(『わたしの嫌いなクラシック』の158ページ)
読者で、何か引っ掛かった思いのある人はいるだろうか?
発見はなかっただろうか?(僕には発見があった)
発見のなかった人は、おそらくクラシック音楽等の教養のある人である。
僕の発見については、数行先で書くことにする。
さて、今回は本を紹介したいのだが、いま引用したものを含め全部いわゆる新書本なので、無理矢理だが、まとめて取り上げたい。
『わたしの嫌いなクラシック』(鈴木淳史、新書y、洋泉社、2005年8月)
『音楽の基礎』(芥川也寸志、岩波新書、岩波書店、1971年8月)
『J−POP進化論――「ヨサホイ節」から「Automatic」へ』(佐藤良明、平凡社新書、平凡社、1999年5月)
正直、僕は記憶力が低くて本を読んでも、どんどん忘れていってしまうので、内容を覚えていない。
しかし、それでも印象として何かが残っている場合があって、『音楽の基礎』で言えば、この本がまず「静寂」についての記述から始まっていたことである。
『わたしの嫌いなクラシック』で言えば(先程の僕の発見についてである)、「指揮者の演奏」という言い方をするのだなあ、という僕が知らなかった常識(?)である。
『J−POP進化論』は、要は、或る意味では今でも変化しているが、或る意味では変化していない、ということを説明している本だったと思うが、安室奈美恵さんの「Can You Celebrate?」の解読から始まっていることで、もうそれだけでも僕としては嬉しくさせられたのだった。
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