1〜10
第1曲 Your Love(2018)
好きな曲を挙げてみる。
「David Guetta(*1) & Showtek(*2) - Your Love」(2018)である。
ここ数年、サブスク(*3)音楽サービスのスポティファイ(*4)で僕が、バカみたいに繰り返し聴いてきた曲が、これである。
DJ(*5)でレコード・プロデューサー(*6)でもある彼らの制作曲である。
僕は、ディスコ等にも行ったことがないし、音楽作品にも詳しい訳ではないので知らないで聴き始めた(デビッド・ゲッタは既に知っていた)のだったが、これはEDM(*7)アレンジのカバー曲で、オリジナルがある。
「Robin S.(*8) - Show Me Love」(1990)という曲があって、検索して聴いてみると、なるほど「Your Love」のドロップ(*9)にも使われているリフ(*10)が印象的。このオリジナルの「Show Me Love」はハウス・ミュージック(*11)であるが、こちらも勿論、よく聴きたくなる作品である。
EDMという言葉に、パリピ(*12)という言葉を聯想する人もいるかも知れない。
しかし、このジャンルが好きかどうかには音楽系の大イベント(フェスティバル)が好きだったりするかどうかよりは、シンセサイザーのデジタル的な(*13)音色(*14)が好きかどうかの方が関係があるような気が、僕にはしている。
また、EDMと言うときには、ハウスやトランス(*15)等のジャンルを纏めて呼ぶための名前としてという場合と、いかにもEDMらしいEDM作品を指すためという場合とがあるように思う。このジャンルを聴き慣れない人には、後者の意味がさっぱり分からないかもしれないが、何曲か聴いている内に理解していただけるのではないか。
もしかしたら、オリジナル「Show Me Love」と「Your Love」を聴き比べるだけでも、カバーの方のEDMっぽさが感得できるのかも知れない。
少しでも興味をもった方は、是非聴いてみてほしい。
*1 日本ではデビッド・ゲッタと発音される。フランス出身。
*2 ショーテック。兄弟のユニット。オランダ出身。
*3 Subscription。サブスクリプション。
*4 Spotify。定額で色々な音楽が何回でも聴ける。
*5 この場合はディスコクラブやフェスティバル等で、来場者たちに踊りを愉しんでもらうために音楽を掛けている、あのディー・ジェー。
*6 Record Producer。音楽制作自体も行っているということね。
*7 イー・ディー・エム。Electronic Dance Music。エレクトロニック・ダンス・ミュージック。飽くまで僕が思うにはだが、おそらく西暦2010年前後から盛んに使わるようになった用語ではないか。「Scary Monsters and Nice Sprites」(Skrillex)や「Nothing But The Beat」(David Guetta)は重要なアルバム作品のはず。
*8 女性歌手。アメリカ合衆国出身。
*9 Drop。日本の歌謡曲で言えばサビに当たる部分。EDMでは、ボーカル(歌声)のある作品でも、ドロップに到達するとそれが無くなって、シンセサイザーによるリフがメインとなる構成も多く見られる。故に、J-Popを聴き慣れたリスナーがドロップの部分を《間奏》と見做してしまうことも多々あるとか無いとか……、このことで分かるのは、或る音楽作品を愉しむにはその音楽作品の聴き方が分からないといけないということである。
*10 ロック・ミュージックでは《ギターのリフ》というような使われ方をしているのだろうが、短いメロディーの繰り返しのことを言う。
*11 House Music。ダンス・ミュージックの一種には違いないが、僕はかなり疎い。ドラムス・パートの在り方が、このジャンルと見做されるためには、かなり重要のように感じられる。
*12 パーリー・ピーポー。Party People。
*13 ここでは、生楽器(なまがっき。電気を利用しない楽器)やエレキギター等のトラディショナルな楽器と対になるイメージで、この言葉を使っている。
*14 おんしょく。シンセサイザーでは色々な楽器を模倣した音色も出せるので、ピアノ系の音色、ピアノっぽい音色、等とも言う。
*15 Trance。このジャンルと見做されるための条件は幾つもあるが、Super Saw(スーパー・ソー)と呼ばれる音色が多様されることが多いのも特徴の一つ。知名度の高い作品を一つ挙げるなら、「System F - Out Of The Blue」(1999)が良いかも知れない。聴けば、嗚呼聴いたことある、となると思う。
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