01この神なんかヤバそう...

「すまんが君にはここにある憎悪の塊に乗り移って貰う」



 突然、意味の分からないことを初老の老人に告げられた。



わけの分からないことを言われた俺は聞き返した。



「どういうことだ!?まず、ここは何処だ?」



 周りを見渡すが、老人と黒い塊以外は何も無い不思議な空間だ。



(俺は確か...遊園地にいたはず...)




「まあまあ落ち着きなさい。今から説明するからの〜落ち着いてしっかり聞きなさいな」



 俺が聞いた話をザックリとまとめるとこうだ。



 ・老人が神であるということ


 ・世界に魔王が居なくなった


 ・魔王が居ないと人間同士が争って滅んでしまう


 ・なので俺に魔王になって欲しいということ


 ・日本人は異世界転生に詳しいので受け入れてくれると思い、探しているとたまたま死んだ魂があったので持ってきたらしい


 ・黒い塊に乗り移ればなんでも上手くいくこと



 神は自分がミスをしたことを悟られないように、そして上手く騙して納得させるためにいくつか嘘をついていた。



「その話はおかしくないか?俺は遊園地でジェットコースターに乗っていたはずだぞ!!」



 そう俺はあのとき友達と遊園地にいた。





















 ーーーーーーーーーーー


 俺の名前は響鬼 優斗。いつも遊んでいるグループでは大人しい感じの人間だ。



 友達の男2人女2人、俺含め合計5人で大学卒業を喜ぶべくして、遊園地に来ていた。



「ゆうと、ジェットコースター乗ろーよ!!」



「え〜50分待ちだよ?他のにしない?」



「何〜?ゆうと怖いの〜w」



「べっべべべべつに怖くねーし」



「じゃあ行こ^^」



 そうしてジェットコースターに向かった。



 ちなみに俺はビビりだ。ジェットコースターとかマジで無理です。どうしよう.......



 しばらく俺は緊張していた












 ーーーーーーーーーーー


「どのように死んだのか教えて欲しいか?w」



 神...いや、じじいと呼ぶことにしよう。



 じじいは俺に問いかけてきたが俺は無言のままでいるとじじいはひとりでに話し始めた。



「お前の死因はショック死じゃw」



「え?」



「ジェットコースターに乗るため並んでいたとき、お前の友達が緊張しているお前に向かって脅かしたところショック死したのじゃッッッッッw」



「うっ...うっ嘘だ!!」



「ほれ」



 突如現れたモニターにそのときの映像が映っていた

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