王たちと僕

@naoki1127

第1話記憶

暗い暗い闇の中に居た

視覚以外の全てが遮断されたような感覚だ

「ここはどこだ?さっきまで王と…」

その時、足跡が聞こえた

「やぁ、こんばんわ。それともこんにちはかな?」

それは、絶対零度の様な視線と抑揚の無い声で言った

「ここは何処だ?」

それは、こう言った

「覚えていないのか?」

「知っていたら聞かないだろ」

「それもそうか。ここが何処か知りたいのかい?」

「だからそう言っているだろ。難聴なのか?

 耳鼻科に行けよ」

「はは、酷いな。泣いちゃうよ。ここはね

 君の……………………」

その時、僕は目を覚ました

「ここは……」

どうやら僕は寝てたらしい

それは何を言ったのかよく聞こえなかったが

「不愉快だな・・・」

それ、とは話しているだけで嫌だった

「それより寝ていると言う事は・・僕は王に負けたのか」

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