【ワイ、有望冒険者から喧嘩を売られ……返り討ちにしてしまうWW】

1名無し(新人)

異世界にきて、二日目や。今日は取り敢えず依頼をこなそうと思ったら、二つ名持ち冒険者に喧嘩売られたんや



2名無し分身

詳しく


3名無し分身

ルミィはどうなったん?


4名無し(新人)

ルミィは逃げてきた。でも、周りこまれてしまった……。気づいたら隣にいたよ。まぁ、依頼とかで情報渡してくれるから暫くこのままでええわ。


それでな。依頼を見てたんよ。新たなるダンジョン調査とか、グレードグリフォンを討伐せよ! とかね。



5名無し分身

おお、ワイたちの場所以外にもダンジョンがあるのか


6名無し分身

グレードグリフォンとか面白そうだね


7名無し(新人)

それでさ。依頼をみてたら後ろから喧嘩を売られたのよ

──『ちょっと、あんた、その場所どきなさいよ。黒髪! こんなご時世に黒髪なんて目立ちたがり屋なのね! 取り敢えず、どきなさい! アタシが先よ!』


 まぁ。こんな感じでね。因みにこの子の画像貼っておく

【画像添付】



8名無し分身

可愛い(ブロリー)


9名無し分身

これは可愛いね、間違いない。白髪ポニーテール、強気な眼が青い、鼻立ちもスッとしてるから、これはモテる


10名無し分身

まぁ、常識がないからダメだけどね


11名無し(新人)

確かにね。常識がないとダメだよ。普通に腹立つし。


だけど、それ以上にルミィなんか、持っていた短剣出して『勇者様に、失礼なことを言ったら許しません』と言ってたから。この子を宥めるのが凄い大変だった



12名無し分身

野蛮すぎる


13名無し分身

これが異世界か。


14名無し(新人)

治外法権って感じだ。この女の子なんだけど、名前はロリポップと言うらしい。歳は14歳。まぁ、若いから許してあげたいが……とか、そんなのはどうでもいい。と思ったワイは日本に帰る手掛かりを見つけるために依頼を見直した


15名無し分身

日本に帰る手掛かりを見つけようとするのは偉い


16名無し分身

これは異世界転生者、転移者の鏡


17名無し(新人)

まぁ、あんまり争い事をしてもね。こう言うのは無視するのに限る。そう、日本人は基本的に温厚なんだよ


18名無し分身

確かに


19名無し分身

日本人温厚! 日本人温厚!


20名無し(新人)

でも、そんな温厚な日本人の俺でも、限度がある

『ふん、そんな黒髪の不良だなんて。親の顔が見てみたいわね! 育ちが悪いんでしょ!』


こっからバトルだよ。



21名無し分身

これはしょうがないね


22名無し分身

イッチ、大したもんやで


23名無し分身

これは、日本人の鏡


24名無し(新人)

ワイ、こう見えてさ。日本人だから。異世界にきても勝手に日の丸背負ってるから。育ち悪いは日本の侮辱と捕らえたね。日本って黒髪の人が多いじゃん?

ずっと鬱憤がたまってたからね。ただ、勝負と言っても殺したら事件だからね。勝負はあんまり血の気が多いのではない方がいいと思って提案したよ



25名無し分身

ほうほう


26名無し(新人)

まぁ、向こうもルミィが短剣を出してるのにビビってたからね。一番暴力性が高くて、俺も流石に引いた。てな訳で平和的に解決をしたいと思っていたら、あっちがオセロを持っていたから勝負することになった



27名無し分身

なんでオセロ持ってるん?


28名無し分身

オセロって日本じゃないの?!


29名無し(新人)

骨董品屋で買ったらしい。ただ、オセロとチェス、将棋はゲームとして存在してるらしいよ。作成者を聞いたけど、分からなかったけど。でも、手掛かりは見つけたから狂喜乱舞してたよ。


だって、日本の手がかりなんだ!! これは思わず涙を流しながら舞い踊ったね


泣きながら、踊る黒髪の男、短剣を突きつけるルミィ、そんなワイ達にドン引きする女冒険者。これはもう、事件だった。ワイの踊りは呪いのダンスと感じた一部の冒険者が教会に解呪をする為に行列を成したのはまた今度、スレ立てて説明するわ



30名無し分身

ほんまに何考えてるんや?


31名無し分身

手掛かりが嬉しいのはわかるで。ただ、まぁ、イッチくん


32名無し分身

苦労してるんやね


33名無し(新人)

まぁ、苦労はしてるわ。ほんでな、その子とオセロ勝負になったんよ。ルミィはワイがバカにされたからガチキレして、呪いの呪具持ち出してきたから、止めるのが大変やった。


正直、ルミィが暴力性が高すぎるから、オセロにしておかないとやばくなりそうだから



34名無し分身

ルミィさん……落ち着いてくれ


35名無し分身

あったばかりなのにここまで怒れるのは才能か?


36名無し分身

それでオセロはどうなったん?


37名無し(新人)

まぁ、俺の勝ちだったよ。オセロは得意だからね。と言うか圧倒的俺の優勢勝負だった。

ただ勝負するだけだと流石に茶番すぎるから、お金かけて勝負したよ。この世界って賭博とか大丈夫だろうしね


キンキンに冷えた金貨貰ったぜ!!


38名無し分身

ざわ……ざわ……


39名無し分身

イッチ、勝負、異世界人、初めての勝利


40名無し分身

ざわ……ざわ……


41名無し分身

イッチ勝利、しかし、それで勝負終わらず……


42名無し(新人)

まぁ、流石にワイも腹立ってたから。もう一戦しようかと吹っ掛けた

『す、するわけないでしょ! アンタ、やけに強いし! と言うか、超新星スーパーノヴァと言われたアタシが黒髪のアンタにこれ以上付き合う義理ないし』

『あぁ、そうか負けるの怖いのか』

『はぁ!? そんな訳ないでしょ! やってやろうじゃ……いけないいけない。冷静に冷静によ、ロリポップ、貴方はやればできる子。こんな変な勝負に惑わされず冷静に冷静に……ふん、やる訳ないでしょ!』



43名無し分身

これはロリポップちゃん、英断だね


44名無し分身

これ以上、負け戦に望むのも良くないと判断したんやね。かと言って腕っぷしだとルミィが暴力性高くて怖いから金貨一枚で手打ちで引くことにしたんや


45名無し分身

14歳、最初はただのガキかと思ったが引き際は持ってたみたいや


46名無し分身

でも、まさかイッチがここで終わるはずないやろ? ワイも分かるが結構根に持つタイプだから


47名無し(新人)

流石は俺だ。よく分かっている。以下に続き書いてく

『あぁ、そうか、所詮大層な二つなだけある子供か』

『はぁ? 言ったわね?』

『もちろん、ただの独り言だ。帰ってもらって構わないぞ』

『この、くそ……いけないけない。団長にもアタシの冷静じゃない感情的な部分はダメって言われてるのに。悪いけど、そんな安い挑発に乗るほど安い女じゃないの』

『あぁ、そうか、本当に見かけ倒しと言うか……確か、二つ名は超新星スーパーノヴァ、彗星の如く現れた才能ある新人であり、今年の冒険者で一番有望とされる者に付けられる二つ名だったか。あぁ、そうかそうか……ふっ』

『……何よ、言いたいことあるなら言えばいいじゃない!!』

『いや、なに。お前の世代は何ともしょぼいんだろうなと思ってな……あぁ、なに大したことじゃないさ。これ以上負け犬の顔を見るのも忍びなく、興冷めだ。そろそろ帰っていいぞ。

──じゃあな、超新星スーパーノヴァ、俺がいないだけの時代に生まれたただの……凡夫』

『やってやらぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!! 悪いけど!! 負けたら奴隷だからね!!!! 絶対に奴隷にして生涯こき使ってやる!!!!』

『ほう、いいぞ。こっちは負けたらルミィはお前のものだ』

『っ!』←突如賭けの対象にされたルミィの驚く顔



48名無し分身

これはもう魔王


49名無し分身

ルミィちゃんを賭けの対象にするの鬼畜の所業


50名無し分身

わ、ワイたちができない鬼畜所業をできるイッチ!!! そこに痺れる憧れる!!


51名無し分身

でも、ルミィちゃん怖いし距離置きたいの分かる。

買った場合→有望冒険者奴隷コース

負けた場合→怖いルミィちゃんとお別れコース


52名無し分身

こ、これは!?


53名無し分身

あぁ、イッチの一人勝ちだ!!


54名無し分身

待て待て待て、はぁー、お前ら何も分かってねーじゃん。

美人なロリポップを奴隷にしたら、益々黒髪黒目での不良イメージが強まる


55名無し分身

そこはイッチも流石に分かってたやろ?


56名無し(新人)

まぁね。オセロは勝ったよ。まぁ、奴隷は要らないって言って、ロリポップが今持ってる一番高価な装備をもらった。まぁ、魔剣を貰ったからそれを売って、現在ちょっとお金持ちになった



57名無し分身

これは賢い


58名無し分身

流石に奴隷はね


59名無し分身

我々は日本人。人権意識が高いのです


60名無し分身

我々は賢い


61名無し分身

人権意識高いです


62名無し分身

人権意識高いなら賭博するか?


63名無し分身

>>62

君のような勘のいいガキは嫌いだよ


64名無し分身

>>62

君のような活きのいい牡蠣はフライだよ


65名無し分身

それでイッチは小金持ちか。二日でかなり良いところまで来てるじゃん


66名無し分身

街からの評価は落ちてるだろうが、どうせ去る身だ。気にするな


67名無し分身

ここまで来たらとことん好きにしろ。


68名無し分身

異世界は治外法権、自由に生きろ


69名無し(新人)

あ、やばいかも



70名無し分身

どうした!?


71名無し分身

緊急事態か!?


72名無し(新人)

さっきのロリポップが泣きながら来たわ。この子、人族の中でも超有名冒険者徒党レギオン白雪の城集団ロード・ホワイトの団員らしい



73名無し分身

イッチ、説明詳しく


74名無し分身

それじゃ分からんで


75名無し分身

そもそも冒険者徒党レギオンとは?


76名無し(新人)

簡単に言うと、冒険者同士で勝手に組んだ派閥らしい。拠点を持ってて入団試験とかもあるらしい。まぁ、冒険者組合ギルドに登録しないと冒険者になれないとすると、冒険者徒党レギオンは規律が厳しいサークル同好会みたいなイメージやろ。


あくまでギルドは不干渉で設立されてるけど、有名になると高難度依頼とか来るらしいね。彼女はそこの有望株なんだって



不味い。ワイが大きなレギオンに喧嘩を売ったみたいになっている


77名無し分身

こ、これは!?


78名無し分身

次回、イッチ死す! デュエルスタンバイ!


79名無し(新人)

流石に死なないとは思う……まぁ死んでも分身だから蘇れるし。気楽に考えてる



80名無し分身

でぇじょぶだ。死んでも生き返れるで!!


81名無し(新人)

そこの団長さん、レギオン白雪の城集団ロード・ホワイトの一番偉い責任者さんと今話してるわ。まぁ、互いに行き違いもあっただろうからこれ以上は辞めてくれっと言われた。


魔剣とかは好きにして良いと。器の広い団長さんや


82名無し分身

ほぉ、異世界にも話がわかる人間がいるんやね


83名無し分身

それなら安心や


84名無し(新人)

でも、絶対ロリポップちゃんには眼付けれてる感じや。団長さんにやり返せって凄かったし



85名無し分身

ロリポップちゃん喧嘩っ早いからね


86名無し分身

まぁ、しょうがない


87名無し分身

ほんで? なんとか収まったんか?


88名無し(新人)

まぁね。ただ、今度正式に謝罪したいから拠点に来てくれって、団長さんに言われた


89名無し分身

いや、これは袋叩きにされるかもしれんで


90名無し分身

行かんほうがいい


91名無し分身

団長さん『うちの団員に手出してただで済むと思ってるんか?』(ぴきぴき)


92名無し分身

これは袋叩き確定


93名無し分身

異世界ヤクザやん


94名無し分身

団長さん『お前、袋叩き確定な?』


95名無し分身

怖いわ。そう言えば団長さんの画像ないの?


96名無し(新人)

あるで、でもこれみたら皆んな手のひら返すで、すごい清純で清楚で優しそうな方や

【画像添付】


97名無し分身

可愛い(ブロリー)


98名無し分身

これは聖女、はっきり分かんだね


99名無し分身

綺麗な銀髪が腰ほどまで伸びてて、笑顔が綺麗。眼もまるで海みたいや


100名無し分身

名前は?



101名無し(新人)

名前はマリアーナ。20歳らしいで。団長さんはかなり実力者さんで、ワイの黒髪を見ても笑顔を向けてくれる異世界でまともな人や。服装も協会のシスターみたいな感じで、優しそうな方やで


102名無し分身

名前から醸し出される聖人君主


103名無し分身

これは、異世界聖女


104名無し分身

まるで主人公のような人だね


105名無し分身

彼女が主人公の小説読みたい


106名無し分身

これはお礼貰っておいてええんちゃうんか?


107名無し分身

せやね


108名無し(新人)

せやな、ワイも少しやしすぎかなと思ったし謝罪も兼ねていくわ


109名無し【本体】

ほな、レス溜まってきたし、続きはスレ立て直してくれや



110名無し(新人)

おけ





◾️◾️




「あーーーーー!!!!! むかつく!!!」

「ロリポップ、落ち着きなさい」

「でもでも! ねぇねぇ!! 聞いてよ団長! あいつ、アタシを凡夫って言ったの!」

「──落ち着け」

「は、はい」



 マリアーナの肌を指すような言葉にロリポップは顔を青くして押し黙った。彼女達が住まいとしているホームに向かいながら、青くした彼女は口を開く。



「あ、あの団長」

「なに?」

「どうして、あの黒髪の……幾人をホームに呼んだの? 謝罪とかお礼は嘘なんでしょ?」

「ふふふ、それはそうでしょう」

「……まさか、あいつを入団させる気じゃ」

「そうよ。このご時世に黒髪黒目で堂々としてるのが気に入ったわ。ああ言うメンタルが強そそうな人一人欲しかったの」

「えぇ……でも、だったら最初からそう言えば」

「あの人、見たところ、警戒心高そうだったじゃない。先ずはホームに呼んで逃げられないようにしてから、入団促したほうがいいでしょう」

「それ……詐欺」

「はい?」

「あ、なんでもないです」

「私達には使命がある。少しでも力が欲しいの。あの子、多分、珍しめのスキル持ってそうだし。隣の子なんて、ユーモンクス族の【導き手】候補だった子でしょうに」

「え!? 導き手!?」

「勇者の導き手になれなかった彼女が、一緒にいる理由。気になるわぁ。とりあえず、今度彼がきたら入団の判を押させるまでホームから出さないから、貴方もそのつもりで」

「あ、えっと、流石に可哀想……」

「あなたのせいで魔剣ないんだけど?」

「あ、はい。逃しません」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る