第101話 テストが始まる

 椎崎や大和のおかげもあり、俺はテストはだいぶ自身持って迎えらる。ここまで嫌にテストに迎えることができるのはほんと神。

「テストやばいって。倫太郎っちなんで余裕なんだよ」

「あそこまで付き合わせて今更やばくならないだろ」

 上野はあいらわらずだ。勉強してるが進展がほぼない。これは赤点確定したと思ってしまう。どんまい。

「二人とも頑張れよ」

 大和は俺にひにならないくらいの余裕を持っているさすが優等生。

「お前も一番とれよ」

 椎崎が一番にならない姿を見るためには大和の努力が必要だ。オール百点を取ればよいだけだ。

「やれる限り頑張るわ。じゃーな」

 大和と上野は自分の教室にいった。双葉はテスト勉強を頑張ったせいか眠っている。


 特に理由はないがすることがなく廊下に出てみた。

 すると緊張してる様子を見せる美咲がいた。

「どうした?」

 周りに今の所誰もいないことを確認し声をかけた。また奴らがきたら文句飛んでくるだろうが。

「あ、少し緊張してます」

「お前でもするんだな」

「もちろんします。凛太郎くん。私一位とります」

 このセリフも結構聞いた気がするな。毎回なんの意味で俺に向かって言ってるのだろう。

「おうがんばれ」

「はい。倫太郎くん話して気が楽になった気がします。そろそろ誰かきそうですし戻りますね」

 まだ緊張した様子だったが教室に戻った。本人が少しでも楽になったのなら声をかけて正解だったな。


そしてテストが始まる。

全員が集中して臨むテスト。


 今回の俺はやはり違う。いつものただの丸暗記ではなく、しっかり問題の理解ができる。これならいい点数マジで狙えるぞ。

 すらすら書き進めていく、絶対間違えた問題は捨てているがすらすらと書き進めることができている。


 一つ目のテストが終わった。とりあえず半分よりは高い点数は確実だろう。

「終わったよ。椎崎さんと全然一緒じゃなかった」

 隣のクラスからなげくこえが多く聞こえてきた。

 ほとんどの人が美咲と同じ答えを書けなかったという。そんな難しい気もしなかったがそんなこともあるのだな。

 

 そして初日で合わせて三つのテストが終了した。とりあえず安心できる。

「倫太郎っちすげーよゆうじゃん」

「いい点数は取れると思う」

 上野は直前見た時よりはすごく気が抜けてる気がする。

「これからどうする?」

「俺は帰る」

 テスト期間中は椎崎を休ませたい。そのため、早めに帰ってあいつの自由な時間をなるべく早く作ってやらないと。

「わかった。なら俺らも帰るか」

「そうするべ。疲れたし」

 双葉は俺らに何も言わず帰っていった。あいつテスト入ってからはどこか1人になってる気がするな。

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