第3話

 仕事帰りの電車の中

 運よく空いている席に座れた

 さっそく小説を読む


 2~3駅目で

 隣に座っていたおじいさんが

「ありがとう」

 とはっきり言った


 どうやら

 席を譲ってもらったようだ

 席を譲った方は、どうやら電車から降りるらしい

 そんなタイミングでのひと言だった


 私も、膝を手術した経験があり

 長いこと立っているのがつらいのだが

 やはり、席をゆずっていただけることは割とあるのだ


 しかし、私は、件のおじいさんとは違って

「すいませ…」

 とあまり声にはせず

 一人の大人としては

 恥ずかしい限りなのである


 小学生のとき

 音楽の教科書に

 あいさつの言葉を

 歌詞に盛り込んだ歌があったのだが

 その当時の私は

(なんてダサイ歌)と思っていた

 作った方、ごめんなさい


 まともにあいさつのできない人の方が

 よっぽどダサイかも…


 感謝の言葉を述べられて

 嫌がる人はいないと思うので

 変わっていきたいと思う


 この気づきを大事にして

 もう少しまともな

 大人の対応のできる人に

 なりたいものだ


 何事も

 初志貫徹が続かないのが

 痛いところではあるが

 心がけていきたい


 まだ、指導者を必要とする

 あまちゃんなのである


                     いずれまた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る