第13話 弱弱しい

 オドオドしてしまう。自分は滑られるタイプのような人間であると思う。自己主張が苦手な大人しく引っ込み思案かなと思う。いじられてもうまくその場で言い返すことが苦手だ。

 コミュニケーション能力が弱いことで学校内で地位を確立するのは難しいことだった。

 誰かに目をつけられるとパワハラ、暴言三昧になる。その人から距離を取ることが大事だ。

向き合うことも大切だが、受け流す、かわす、攻撃を正面から受けないようにするようになれば、ストレスもだいぶ減るのではないか。

 困ったら誰かに相談することは自分の中のモットーにしている。言いたいことはあるのになかなか喉の手前でつかえているような感覚だ。言いたいことをなかなか表に出すことが難しい。とある先輩に看破されたことがある。

「狼男君は例えば、暑いときに暑いといわずに我慢するタイプだね。」その先輩の洞察力に驚いた。まさにこれではないかと。自分の感覚を麻痺させて生きた気がしてしょうがない。

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