狼男エッセイ

第6話 女の子を助けた話

　苦手な描写があるかもしれません。その方は今戻ってください。

　それは、狼男が大学2年生でバイト終わりの出来事だった。家でご飯を食べるとごみ置き場をしめるような大きな音がした。誰かがゴミを捨てたのだろうとこのときは思った。

　その後、大学に行く用事があって、自転車を取りに行くと、知らない女の子が寝巻き姿で裸足で横たわっていた。大きな音の意味をこのときに、理解した。あまりのことにどう対応したらよいかわからなかった。

我に返ると、荷物をおいて、女の子の横に駆け寄った。声を掛けると、女の子が起きた。

とりあえず、救急車と警察に通報した。自分はパニックになっていた。電話の声の人は冷静に住所やその人の特徴などを聞いてきた。

救急車が来るまでの間、女の子に声をかけ続けた。

「救急車呼びましたから、大丈夫ですよ。」

「ごめんなさい」女の子が行った。

女の子は背中を痛そうにしていた。

その後、救急車が到着した。救急隊員の人と変わった瞬間に足がガクガク震えた。隊員の人は驚く様子もなく、担架に女の子を乗せ、その後、病院に向かった。不動産会社の人も現れた。自分が事情を話すと、スタッフを呼びに行った。警察も来た。

警察にいろいろ事情を聞かれると、最後にお礼を言われた。後日、女の子の両親が来て、助かった旨とお礼を言われた。女の子が助かった理由が2つあるらしく、通報が早かったことと、自転車置き場の屋根がクッションになったことである。