リコーダー解説書

池野華龍

第1回 ソプラノリコーダーで吹く威風堂々・アルトリコーダーで吹く威風堂々

 この時期になると小学校や中学校では「威風堂々」を練習する人が多くなるでしょう。もちろん梅トラさんの「威風堂々」ではなくエドワード・ヘルガーの「威風堂々」を練習すると思います(笑)。この曲はソプラノリコーダの一番低いレからその一オクターブ上のファまでの曲なので簡単に吹けます。それはまあソプラノリコーダーの話ですが。

 ではまずソプラノリコーダーの解説をしましょう。この曲はソプラノリコーダーで3番目に低いレの音が出てきます。低い音は息をはっきり吹きましょう。そうすれば低い音は出ます。あとはファ#ですね。この音の指使いはジャーマン式とバロック式では塞ぐ穴が1つ違います。ジャーマン式のほうが多いのですが、そこまで無地かしくないと思います。この曲は練習すればソプラノリコーダーで吹く場合だと難しくないと思います。

 その一方でアルトリコーダーだと一気に鬼畜になります。この曲を原曲キーで吹くとアルトリコーダー最高音付近まで出てくるので練習が必須です。特に一番高いファの音はなかなか出ません。この音をうまく吹くコツは太ももでリコーダーの先を挟むと出ます。この奏法をすると高音が出ます。またアルトリコーダーの難所一番高いレもこの奏法を使えばうまく吹けます。ただ、それでもレはなかなか出にくいので練習に一番高いドがらファまで吹くのを1日2,3回してみましょう。

 「威風堂々」をソプラノリコーダーで吹くのなら簡単なので何度も曲を通しましょう。アルトリコーダーの場合はその前に高音を死ぬほど練習しましょう。今から練習すればきっと卒業式までには安定して高音を出せると思います。


ちなみに基本的には学校ではアルトリコーダーで「威風堂々」のメインパートを原曲のまま吹かせてくることは多分ないです。

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