13

 さぁ、宴の準備は整った。


 準備は良いかと問われた娘。

 言われるがままに着替えただけで、

 飾りのひとつも選べない。


 用意された宝飾品で

 されるがままに飾り付けられ、

 髪を結われて

 鏡の前へ。


 映る姿は、どこぞの姫か。



 迎えの扉が開いたら、

 断るすべなど

 どこに あろうか。












 紅潮した頬がお望みならば、

 王子の言葉で撫でてあげよう。




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