第31話 進化
麟斗side
「およ……?久しぶりに招集かかったな……」
オレは久々にとある場所で招集がかけられたので行くことにする
この場所に行くのは何ヶ月ぶりだろうか
少し楽しみになる今のオレが産まれたと言っても過言ではない場所だ
「麟斗!久しぶりだな」
「てっきりオレのことはもう忘れられた存在だと思ってたよ」
「そんな、忘れるわけないじゃないか」
彼の名前はウィリー
オレの……なんだろう
上手く形容できる言葉が見つからないな
まぁそんなのはどうでもいい
今重要なのはなぜオレがここに呼ばれたのか だ
「なんでオレをここに呼んだ?」
「君には先行してあることを体験してもらいたくてね」
「あるもの……?」
「こっちに行けばわかるさ」
そこにはベッドのような謎の機械があった
そしてVRゴーグルのような装置を渡された
「それ付けてそこに寝転んでくれ」
「寝るとどうなるんだ?」
「そこからは楽しみというやつさ」
待って……
電気いきなり流れたりしてオレ殺されたりしないよね?
まぁ……流石にそれはないか……
オレはひとまずゴーグルを付けてベッドに寝転ぶ
するといきなり変な音がした
ゴーグルが邪魔で何が起きてるのかさっぱりわからないな……
「ふわぁぁ……ってどこだここ?」
そこは何もない空間
ただ全てが黒いだけ
床も壁も天井も全部黒い
何が起きるんだ?
「やぁ、水無月麟斗」
「お、お前は……誰だ……?」
オレの目の前に現れたのはオレの見た目や声そっくりの謎の人物
クローンやレプリカと言うべきなのだろうか?
何が起きているんだ?
「オレはもう1人のお前
誰よりもお前のことはわかっているよ」
もう1人のオレ……?
つまりクローンということか
謎の空間でクローンを作り出す技術をオレで試しているというワケか
にしても周りが無機質だな
真っ暗というより黒という色で染め上げられている印象を受ける
「オレはお前のことを誰よりもわかっている
だから質問に答えろ
お前は今……何をしたい?」
今何をしたい……ねぇ……
とりあえず眠いから寝たいって答えるか
「眠いから寝たい」
「この空間でお前は意識は睡眠していないが体は休息に入っている
疲労が取れるぞよかったな」
あんたいなくなったらちゃんとしたお昼寝になってもっと疲労とれるんですけどね
それよりもっと大事なことがあるな
「お前は何がしたい? わざわざクローンの癖に本体に干渉してきて」
「何も目的がないわけじゃないさ」
「その目的って何だ?」
「お前を……そうだな……グレードアップさせるんだ さらなる高みに導く
いわゆる進化というやつだ」
「はぁ……???」
コイツは一体何を言っているんだ?
グレードアップ……進化……?
何かのゲームの世界にオレまさか入っちゃった?
もしそうだったらすごいな
ていうかこの技術かなりヤバイな
一応全身フルダイブだし
フルダイブ型ゲーム……
この無機質な黒い背景を修正したりクローンを別のにしたらかなり売り上げが出るだろう
「オレはお前だ それだけを忘れるな」
「はぁ……?」
「お前は今
すごい技術だ ちゃんと使えばものすごい売り上げ出るだろう
と思っているな?」
何こいつ……オレの今考えてること当てやがった!
コイツも結構すごいヤツなのかも……?
「オレがお前を……進化させてやる……」
コイツは一体何者なのか考えていたら
いきなりそうオレは宣告された
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