第17話
突然の頭上からの声に、ぴく、と肩が
……この、声……。
屋敷に着いてからずっと探していた男の声に、
情けない顔を見せまいと、必死に涙を
真っ黒なローブを
裕祇斗の瞳から、ぽろっと涙が
「ーーーー泣くな」
「っ、……泣いてない……!」
まるで子供の言い訳のような
「俺達は、契約のない人間に力を与える事は出来ない」
「契約……」
さっきから、何を言っているんだろう、と思った。だが、彼の、人間離れした色味を
……あぁ、テヌートも
「契約……」
裕祇斗は、テヌートに気付かれないように息を吸い、呼吸を
人外の者と契約する以上、相手の正体を
テヌートはこちらを静かに見下ろす。
だがきっと、彼は自分から
握った
ーーーー考えろ。
テヌートは
それに、"与える"という
……最近どこか……
「ーーーー……」
裕祇斗の瞳がどこか遠くを
「
テヌートは、くいっと目を細める。
ぽつりと呟いたそれは、彼の耳にはしっかり届いたようだ。否定しないということは、
裕祇斗は目を閉じ、ゆっくりと息を吐く。同じ時間をかけて目を開けると、再びテヌートを見た。
「……俺は何をすれば良い?」
「……別に。俺達は人間に力を与える。その代わり、お前らは死後の
「死後?」
「そうだ」
「……それって、お前に何かメリットあるのか?」
生きてる間は、ただ
疑問をそのままテヌートに投げ
「
腰に手を当て、こちらを見下す彼の瞳が
「死神は、魂を
さも当然のことと言わんばかりの
一つ、契約の解除は、死神側の死でのみ解除可能であること。
一つ、
一つ、人間は死後、
……聞けば聞くほど、死神側に契約する
そもそもおそらく、死神から契約を
にもかかわらず、テヌートは裕祇斗に契約を
「分かった。ーーーーお前と契約する」
裕祇斗の真っ直ぐな瞳が、テヌートのそれを
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