方恋の香り

音奏

隠恋慕

今日の一日の終わり間近に 時計を眺める

その時 ひとつの連絡で 携帯の画面がぱっと光る


「起きてる?」


待ち焦がれていた 時間の始まりの合図

ここからは君を 独り占めできる特別感に浸って

つい頬や口元が緩んだ


誰もいない物静かな部屋で そっと顔を隠す


踊るような心を 見破られないように

君の前では 仮面をつけて

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