第50話 ソワソワ 宮村視点
せ、先輩が僕の事をいつも以上に褒めてくる。
どうして?
今まで、僕の事なんか服装を変えたくらいでは、なんの反応とかなかったのに。
まさか、先輩僕を家に連れて何をする気なのでは?
で、でも、先輩も男だから....別にいいけど....
そ、それに、先輩と僕は彼氏彼女の間からだもん。
別に、そんな間違いがあってもおかしく無いもんね。
先輩が、家の前で立ち止まっている。
先輩は、何か悩んでいるのかな。
ここは、先輩の背中を押してあげなくては。
「先輩?入らないんですか?」
「じゃあ、行こっか。」
先輩の家に中に入った。
「あら、いらっしゃい...雄二その子誰なの?」
「ん?宮村だけど?」
「あの、イケメンな宮村くんがメスっぽく!?雄二何したの?こんなメス堕ちさせて!?」
「いや、何もしてないよ。」
こう、本人の前で『メスっぽく』とか『メス堕ち』とか言われると恥ずかしいんですけど。
顔から火が出そう....
「い、いや、先輩は何もして無いですよ...」
「ほんと?」
「は、はい。」
心配そうな顔をされる。
「お母さん、そういえばアレかってきた?」
「ああ〜忘れてたは〜今から買いに行くよ。」
アレとは、分かんないけど、お母さんはどこかに行ってしまい、僕と先輩....二人っきりになってしまった。
もしかしたら、先輩はこうなるように仕組んでいたのでは!?
もしそうなら、何日前から作戦を考えていたのか?
「じゃあ、ゲームしようぜ〜」
「う、うん....」
僕達は、ゲームをした。ゲームをしただけだった。
なんか、期待していた僕が恥ずかしい。
******
なんか、急に宮村の雰囲気が色っぽくなったような気がする。
お母さんに頼んでいた、予約したゲームを取りにってくれる約束を忘れていたようだったので、お母さんに催促するようにした。
自分で取りにいけよと思うかもしれないが、電車とかバスを使って四千円位かかってしまう。
もう一本のゲームが買えてしまう。
ゲームを買うために、ゲームと同じ値段のゲームを買う気にはならないので、お母さんにゲームを取りに車で行ってもらった。
「じゃあ、ゲームしようぜ〜」
「う、うん....」
なんだろう....宮村がソワソワしている。
ゲームを楽しみにしているだけかと思ったが、ゲームを始めても何故かまだソワソワしている。
何故だ。
何をそんなにソワソワしているのだ?
何をそんなに、ソワソワしているのか?気になって、服装や行動などを褒めてやろうと思っていたのだが、宮村が何をそんなにソワソワしていたのか気になり褒める事が出来なかった。
ゲームを終え、宮村が帰る時に何故かガッカリしていた?
やっぱり、新作ゲームがやりたかったのだろうか?
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