第45話 勘違い


ナインで、宮村のお母さんに呼び出された。多分だが、宮村が記憶をどう戻したとか、何かなかったとかだろうと思う。


それに、宮村がよそよそしい感じがする。前みたいに無視をされたりではなく、『あ、はい』とかそんな感じの返事だったりする。


そんなよそよそしい感じだから、宮村のお母さんも何かあったのか心配しているからだと思う。


俺も、どうしてよそよそしい感じになっているのか俺も気になっている。宮村のお母さんと原因を解決できるかもしれない。


それと、宮村のお母さんの下の名前を聞くチャンスだ。俺は宮村の家に向かった。


「こんにちは〜」

「雄二くん。わざわざありがとうね。」

「いえいえ」

「今日は、3人とも少し出かけて貰ってるから。」


と言われ、俺は宮村の家の中に入った。


 とりあえず、ソファーに腰をかけ宮村のお母さんが持ってきてくれたオレンジジュースを口に含んだ。


宮村のお母さんは、俺の隣に座り話し始めた。


******


雄二くんを勢いで家に招いたはいいけど....どう切り出したものかしら....


とりあえず、コーヒー....いえ、オレンジジュースね。オレンジジュースとバームクーヘンを出しましょ。


このバームクーヘンは、少し並ぶ必要がある有名なバームクーヘンなの。


これで、桃と何をしたのか洗いざらい吐いてもらおうかしら。


「雄二くん。桃とデートしてたのよね。どんなことをしたの?」

「えっと、確かデパートで服選びにゆき合わせられて、最後に家でゲームしただけですかね」


ん〜どこも怪しくないと言えば怪しくないような...私の思い違いだったのかしら?


いえ、この子は何かを隠しているのよ。あんな事やこんな事を隠しているに違いないは!!


「本当に?最近桃と雄二くんのことを聞こうとすると変に同様したりしているの...何か思い当たることはないかしら?」


私は、直球で聞くことにした。


「強いて言えば、宮村とキスしか感じですかね。まあ、アレは勢いというか半ば強引だったからな〜」


キ、キ、キスううう!!


桃と雄二くんがキスしたですって!?


もう、そんなに進んでいるの!?今の高校生って進んでいるのね....


桃はキスしたとか言ってなかったのに〜別に〜隠し事してなくていいのに〜桃も可愛いとこあるのね〜


だから、雄二くんのことを聞くと意識してよそよそしい感じになったのね〜


可愛い〜


桃がてっきり、大人の階段を歩んだのかと....勘違いだったとは言え恥ずかしいは〜




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る