第2話 夜を狩るもの 終末のディストピアⅡ meaning hidden

ログライン


 聖痕のある少女たちが次々と襲われた。空からは血の雨が降り出し、何らかの前兆にモートたちが巻き込まれる。オーゼムは天界で上司と連絡も取れないので、地上へと下りて原因を追究する。


 やがて、レメゲドンによってゾンビアポカリプスが発生する。


 ホワイトシティの住民たちが一斉にゾンビ化するが。だが、まだ事象は続き最悪な方向へと向かっていく。アポカリプスの四騎士が現れもうすぐ人類は滅びる運命にあると警告してくる。7人の少女たちとアリスは神々と新たに契約をすることができる目印を持っていた。


 事態はジョンがリッチーの死霊軍団と、とある取引をしたことだった。それはジョンが聖痕のある少女とアリスの封印を解き、神々と新たに契約をし、人類の終焉を迎えることに成功した暁には、その後にリッチーはアンデッド王国を作ることだった。


 

概要


長さ 10万文字


ジャンル ホラー


ターゲット


ターゲットのニーズ




作品の魅了


1 絶望的な出来事をスッパリと回避していく爽快感


2 終焉を回避する爽快感


3 人類が終焉を迎える時。死神が人類側に味方した物語


ベンチマーク





登場人物


モート・A・クリストファー 


聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生。年齢不詳でノブレス・オブリージュ美術館の一枚の絵画から産まれた死神。プシキコイとサルキコイという半分霊体で、肉体も持ち合わす。魂の色を見分けられ罪人を狩る。また、物質も通り抜けられる。女性と子供はヘレンとの約束で狩れない。


ヘレン・A・クリストファー 


ノブレス・オブリージュ美術館のオーナー。モートの良き理解者でモートが一枚の絵画から産まれた時に最初に出会った人物。モートを大学へと通わせている。


アリス・ムーア      


モートのフィアンセで、聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生。病弱な家系の貴族の出で、大資産家。


シンクレア・クリアフィールド 


聖パッセンジャー・ビジョン大学の大学生でアリスの唯一の友人。貧困層の出で、おおらかな性格。兄妹がたくさんいる。モートとは兄妹共に仲が良い。


ミリー・クリアフィールド   


シンクレアの妹の一人。裏の世界を牛耳るロイヤルスターブレックファストのリーダー。


アーネスト・グレグスン    


聖パッセンジャー・ビジョン大学付属古代図書館の館長。ヘレンとは懇意の仲。50代前半だがボクサー並の体格をしている。


オーゼム・バーマインタム   


モートの最高のパートナーで、天から舞い降りた天使。金目のものに興味があって無類の賭け好き。




ジョン・ムーア 


アリスの叔父にあたる。世界中に七つの大罪を広め。ここホワイトシティでハルマゲドンを呼び起こした張本人。



あらすじ結末までザックリ



 モートとオーゼムは事態の追っていく過程で、ジョンの背後にリッチーがいることを知る。


「創世記において、7つとは、神が人と契約を結んだり。七つの贖罪などのように、誓いや契約を表している。後は、7つの教会にあてられる書簡という形で書かれた『黙示録』では、7つの封印が登場している。神と人との関係で新しい契約が起きる前触れ。もう一つは、神は6日で世界を創りましたが、7日目はお休みになりましたね……これらの事象から、何か世界を新しく創り上げるのでしょうかねえ?」


「古代ギリシャにおける妖術や呪術は、ギリシャ語でゴエーテエアというのです。つまり、その言葉のラテン語を、ゴエティア……つまり、それはレメゲトンの一つの書で、もっとも有名なんですね。ゴエティアは儀式魔術を意味しているんですが、同時に喚起魔法ともいわれている魔法が載っています。はい。そして、その喚起魔法とは邪悪な悪霊などを呼ぶ魔法として、人間をゾンビ化できるはずなんです。……恐らく、アルス・ノウァという……レメゲトンにある書なんですが。それは、逆にゾンビ化が治る魔法が載ってあるはずなんです……」


 ゾンビアポカリプス後に、ジョンが最後の人類の希望のロンギヌスの槍のアリスを誘拐するが、モートがジョンと対決する。アリスを解放すると同時に、レメゲドンによってゾンビ化の現象が治まる。だが、街の人々は当然死亡していた。聖痕を持つ7人の少女たちの封印を解き。神々と新たな契約を果たすことで、や死者を神々に蘇らせてもらう。


 8は確か完全や完成の意味を持っていて、アリスも7人の少女と同じ存在。




参考資料


 ゴエティア (Goetia)

悪魔についての書。ソロモン王がいかにして悪魔を使役し名声を得たかを記し、その悪魔の性質や使役方法を述べる。レメゲトンのなかでも特に有名で、しばしばこれ単独で『レメゲトン』『ソロモン王の小さき鍵』と呼ばれる。Goetia とは、古代ギリシア=ローマにおける「呪術」「妖術」を指すギリシア語 γοητεία(ゴエーテイア)のラテン語形で、ルネサンス期には悪霊の力を借りる儀式魔術とほぼ同義であった。これは今日の魔術でいう喚起魔術、すなわち悪魔などの人間より下位の霊的存在を使役する魔術作業に相当する。


テウルギア・ゴエティア(Theurgia Goetia)

悪魔と天空の精霊についての書。つまりこの書は善悪双方の精霊の使役法を記したものである。Theurgia とは、古代の新プラトン学派の人々が行ったとされる、神霊を勧請する祈祷などの儀式的実践である θεουργία(テウルギア)のラテン語形である。降神術、神働術、動神術、神通術とも訳される。これは今日の魔術でいう召喚魔術、すなわち神など人間より上位の霊的存在による魔術作業に相当する。『学問のむなしさと不確かさについて』において儀式魔術を含むあらゆる学術を批判したアグリッパは、儀式魔術にはゴエティアとテウルギアの2部門があるとし、前者を「不浄の霊との交渉による業」、後者を「善天使に導かれた業」(と多くの人がみなしている魔術)として論じている[2]。

アルス・パウリナ(Ars Paulina)

惑星時間を支配する精霊、黄道十二宮360度の角度一つ一つに宿る精霊や十二宮の中の惑星など、星に関する魔術についての書。ゴエティアが悪しき精霊を、テウルギア・ゴエティアが善悪双方の精霊を取り扱っているのに対し、こちらは善なる精霊のみを取り扱っている。そのため『ソロモン王のテウルギアの書 第一章』とも呼ばれる。なお Ars Paulina とは「聖パウロの術」の意味で、一説にはこれがパウロによって発見されたともいう。

アルス・アルマデル・サロモニス(Ars Almadel Salomonis)

天の四つの高度と黄道十二宮360度を支配する大精霊についての書。これもアルス・パウリナと同じく善なる精霊のみを取り扱っており、『ソロモン王のテウルギアの書 第二章』とも呼ばれる。Ars Almadel とは「アルマデルの術」という意味である。このアルマデル(Al-madel)というアラビア語がどういう意味かははっきりしていないが、本書では魔術に用いる蝋板を「ソロモンのアルマデル」と称している。

アルス・ノウァ(Ars Nova)

ソロモン王が神殿の祭壇で行っていた祈りの書とされ、魔術一般と聖なる知識について記されている。大天使ミカエルが、稲妻とともにソロモン王に授けたという。また、ソロモン王はこれと同時に多くの神からの手記を受け取っており、これによって名高い智恵を得たという。Ars Nova とは「新しき術」の意。また「名高き術」(Ars Notoria)、「書記術」(Ars Notaria)とも言う。



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