第8話 さぁ行こう!ダンジョンへ!
「よし、ダンジョンに入る前にスズとシズに重力魔法で負荷を掛けるからないつも通りに、それで良いか?」
「はいなの!」
「う、うんそれでいい。」
異世界でもやっていた重力魔法で体に負荷を掛けながら戦うという俺の師匠直伝の訓練方だ。
スズは何ともない所か元気な顔をしているがシズはやっぱり頬をぷくぅと膨らませて不機嫌な顔をしている。
まぁシズはこういうの好きじゃないからなぁ……
「いつも通り俺は手を出さないからな、2人が危ないと思ったら出すけど、それと支援魔法も使わないから2人共気を抜くなよ?」
「「分かった」なの!」
「よし!じゃあもう一度装備を確認したら入るぞ!」
※
装備を確認してダンジョンへ入って早10分……
「スズ右斜め前10mから3体!」
『Gegya!Gegyagya!』
「分かったの!ヤー!」
『Gegya……』
3体のゴブリンを一振りで死滅させたスズ…この文面だけを見ればそう思うかもしれないがまだ5階層だからこんなものなのかもしれない。
「スズシズ、一旦モンスターは無視して進もう。俺が先頭に立って進んで片っ端からモンスターを『鑑定』しまくって良さそうなモンスターがいたら合図するからな」
「分かったの!」
「了解!」
20階層あたりをとりあえず目指して後の事はそこで一旦止まって考えよう。
「とりあえず2人に掛けてる『重力魔法』を解除して、『身体強化‘‘迅’’』を全員に付与して……よし完璧だ、行くぞ」
スピードに特化した『身体強化‘‘迅’’』を付与してダンジョン内を疾走する。
※
「う〜んこいつもダメ、あいつもダメ……やっぱり20階層付近でもダメかぁ……スズ、シズ、もう一段ギアあげるぞ」
「うへぇ、まだ走るの?」
「スズ少し疲れて来たの……」
2人共少し疲れた顔をしている。
う〜ん今のところいい奴居ないしまだ結構走るから休憩にするかね。まだこれと言って修行できてないけど。
「しょうがない、少し早いけど休憩にするか。」
「やったー!」
「スズ少しお腹すいたの〜」
「ちょっと待ってな、今出すから…ほれ」
お馴染みのアイテムボックスからダンジョンに向かう途中で買ったサンドイッチとスポーツドリンクを取り出し2人に渡す。
「やった!サンドイッチなの!」
「サンドイッチ!サンドイッチ!」
2人揃って尻尾をブンブン横に振ってて可愛い!可愛すぎるぞ!俺は世界一幸せな人間かもしれない……いや、絶対世界一幸せだ!だってこんな可愛い子を育ててるんだぞ?これが世界一幸せじゃなかったらこの世が間違っている!
「あるじサンドイッチ食べないの?」
「え、あぁ食べるぞ一つだけ、余った2つ食べるか?」
「「いいの⁉︎」」
「あぁいいぞ、はい」
「「やったー!」」
おおっとまずったまずった。
つい親バカを発症してしまった……ここはダンジョンだ、もう少し真面目にやらないと。
そう、ダンジョンだ。
一つの油断で人が死ぬ……あんな思いはもうしたくない。
「そろそろ行くぞ、日が暮れてしまう。」
「はいなの!」
「うん!」
※
ダンジョン25階層。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
『Gumooooooo!!』
:ヤバイヤバイヤバイ!
:華恋ちゃん逃げてくれ!
:何このモンスター⁉︎
:これイレギュラーじゃね?
:ヤバくね?
1人の探索者であり配信者の少女が息を切らしながら死ぬ気でダンジョン内を走っている。
「はぁ、はぁ、どうしてこんな所に
『Gmoooooooooo!!!!』
憤怒の狂赤牛は下層のボスモンスターであり、決して中層に出てきていいモンスターではない。
いくら中層で戦えても下層の、しかもイレギュラーのボスモンスター相手では逃げる事すら困難である。
出来る事は時間を稼いで助けを待つしか無い。
『Gmoooo!!』
「や、やめて!来ないで!」
:おい誰か華恋ちゃんを助けに行ってくれ!
:バカ!無理に決まってんだろ!イレギュラーの下層ボスモンスターだぞ⁉︎
:嘘だろ……死ぬのか?
:死ぬとか言うな!
:もう見てられない。
:とりあえず通報したから頑張って!
見ている事しか出来ない。弱き者は強き者に蹂躙され、その命を刈り取られる。弱き者はただ助けを願う事しか出来ない。
『Gmoooooo!!』
「あがっ⁉︎」
強き者が容赦なく弱き1人の少女に牙を剥く。
「わ、私の右足が…無い……ははっ、もうダメだ…ごめんね皆んな…約束…果たせなかった…私の冒険はここで終わり…あぁ、最後に焼肉食べたかったな。」
:そんなのダメだ!
:華恋ちゃん諦めないで!
:こんな所で終わるだなんて……
:お願い誰か助けて!
:どうしてこんな事に……
『Gmooooooooo!!』
「さようなら。皆んな……」
大剣の刃が少女に振り下ろされる。
「身体強化‘‘迅’’
『Gmooooo!?』
「ふえ?」
「おい君大丈夫か⁉︎」
死を覚悟した瞬間、目の前にいたモンスターは後方に吹き飛び、少女の目線の先には銀色の光を身に纏った1人の青年が立っていた。
あとがき
申し訳ございません。本当に、ほんとーうに申し訳ございませんでした。
一昨日と昨日気絶したように寝てて更新するの忘れていました。
昨日は面接終わった後爆睡していて、
一昨日は書いている途中に寝落ちしてました。(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
明日明後日は必ず投稿します!
本当に申し訳ございませんでした。
それはそうと、この間作品フォローが50人近くになっていてありがたやーって思ってたんですがもう160超えててめちゃくちゃ驚きましたよ!
本当ありがたい事ですし、モチベーションも爆上がりしてます!
これからも皆様に面白い!と思ってもらえるよう精進して参りますのでよかったら作品のフォロー、☆レビュー、♡やコメントなどよろしくお願いします!
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