伝説の殺し屋

第2話 鷲の鳴き声 2人目

シーン7: WonderGOO レコード店

高根沢光太郎: 「大谷さん、あなたの携帯電話の留守番電話をチェックさせていただきたいのですが」

大谷翔太: 「なぜですか？留守番電話に何か関連する証拠があるのですか？」

高根沢光太郎: 「二階堂さんは殺される直前に、犯人からの脅迫の留守番電話を受けていたという情報があります」

　二階堂は耳を切り落とされて殺された。心臓を鋭利な刃物で一突きされていた。耳切り（刵、聝、みみきり）・耳削ぎは、人間の耳を切る行為を指す。目的としては、刑罰として科す場合と、戦において討ち取った首の代わりとして切り取る場合の二通りがある。

　はなそぎ・髪切りと並んで女性に対する処罰として中世・近世日本で行われることが多かった。これは、女性を死刑にするのを忌避するとともに、耳あるいは鼻を失うことで非人として共同体から排除されることから制裁としての効力を持っていた。また、男性に対しては死刑に先立ってみみきり・はなそぎが実施されたが、これも人間を死刑にする形式を忌避して一旦人に非ざる者（非人）にしてから死刑としたものである。戦国時代には首の代替として耳を切る行為が行われた。文禄・慶長の役で朝鮮半島においてみみきり・はなそぎが行われたことが知られている。江戸時代に入ってもこうした刑罰は続いていたが、徳川吉宗が将軍の時代に公式には禁止された。もっとも、姦通を行った女性に対する私的制裁としてみみきり・はなそぎが行われた事例がみられる。

　大谷翔太: 「もちろん、どうぞ」

　高根沢光太郎: （留守番電話を再生し、聞きながら）「この声…鷲の鳴き声が入っていますね」

　シーン8: グーグル本社

　高根沢光太郎: 「この鷲の鳴き声は、グーグルで音の検索をすることで特定できるかもしれません」

　鰐真理子: 「さっそくやってみましょう！」

（高根沢と真理子がグーグルで「鷲の鳴き声」を検索し、結果を待つ）

　高根沢光太郎: 「すごい！この音声は除染作業中の死体安置所からのものです。なぜそこから鳴き声が聞こえていたのでしょう？」

　シーン9: 除染作業中の死体安置所

　高根沢光太郎: 「ここは一体なぜ、鷲の鳴き声が聞こえるのですか？」

　工事作業員: 「実は、この辺りには鷲が巣を作っているのです。作業中は鷲の鳴き声がよく聞こえるものなんです」

　鰐真理子: 「つまり、犯人は死体安置所近くの場所から留守番電話をかけたというわけですね」

　シーン10: 密室の真犯人との対峙

　高根沢光太郎: （真犯人に向かって）「遂に真犯人、お前の正体が明らかになった！」

　真犯人: 「あなたたちはなかなかすごい行動力ですね。でも証拠が手に入る前に、私はここを除染してしまいました」

　高根沢光太郎: （冷静な表情で）「もう遅い。私たちはすでに証拠を握っているんだ」

　真犯人: （動揺しながら）「そんなことは…どうして…」

　高根沢光太郎: 「あなたは大谷翔太ではなく、二階堂文夫を利用して犯罪を行ったのですね。財産の独占を狙って…」

　真犯人: （あきらめたように）「そうだ。でも、もう逃げられない…」

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　真犯人の正体と動機が明らかになり、事件の謎が解き明かされます。高根沢とその仲間たちは真実を追い求めて犯人を追い詰め、事件を解決することに成功します。除染された死体安置所から出てきた証拠物件も重要な役割を果たしました。これで物語は完結し、読者や視聴者は事件の真相に納得することができます。