透明な鍵付きの宝箱

音奏

残心

やまない雨のせいか 先の見えない真っ暗な道の前で

私はいま 立ち止まっている。


どれくらいの時間が経ったのだろうか。

少し前までの暖かい光もなく ただただ暗く寒い。


雨の中で君の言葉が 頭の中を何度も巡る。


「今までありがとう」


そうか ここまで歩いてこれたのは

君が隣に並んで灯してくれていたおかげだったんだね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る