炎のリンネ
minori
まえがき
登場人物(ネタバレあり)
◾️三ツ谷葉月(みつやはづき)
明治34年9月15日生まれ。(旧8月15日十五夜)
気が強く、繊細で神経質。
幼い頃は夢想家で活発でいつも遊びを探しているような好奇心旺盛な子だったが、死喰い人になってからは表情に乏しくなったため、彰人は心配している。(この理由は単純にお年頃だからなのだが、彰人が気付いていないだけ)
物語開始時の年齢は8〜12歳。回帰を含めると16歳。
◾️三ツ谷彰人(みつやあきと)
葉月の父親。貿易商社の社長を務めるが名ばかりのお飾り社長で親戚にはうだつが上がらない。優し過ぎるがゆえ少々情けない性格。
閉鎖的な生家の環境に耐えかねて、恋人と駆け落ちし21歳のときに葉月を授かるが、出産で妻が亡くなり、仕方なく実家に出戻る。
妻の死をきっかけに心を病んでいるが幼い葉月はそれに気付くことができない。
◾️初雪(はつゆき)
彰人の妻であり、葉月の母親。祇園の元・芸妓。彰人より2歳年上の姉さん女房。出産で亡くなる。
◾️紀田隆義(きだたかよし)
帝大教授。研究分野は民俗学、特に神社について調べている。誠二とはひとつ年上だが同学年で幼馴染。
お調子者で、人間関係に関しては博愛主義者で誰にでも気安いが薄情でもある。
◾️岩波誠二(いわなみせいじ)
研究にのめり込みすぎて自身が死喰い人になってしまった医学研究者。全ての人を死から解放したいと願う熱意溢れる青年。しかし悪意ある大人に利用されて病んでしまった。
* * * * *
◾️都月藤真(つづきとうま)
青森から進学のために上京して紀田の家に下宿している医大生。成績は悪くないが天然ボケで頼りない。愛らしい見た目も含め、誰もが放っておけなくなる魔性の魅力がある。
◾️満島和臣(みつしまかずおみ)
かつて紀田の家に下宿していた医大生。今は近所に別に住まいがあるにも関わらず毎日飯を食いに来る。
少し生意気でお調子者なところがあるが真面目で優秀な医学研究生。
藤真を
◾️瀬川りつ(せがわりつ)
自立心が強くいつも元気で明るい看護婦。
元浮浪児であり、人に心配をかけまいと嘘をつくクセがあり、その姿に葉月は父・彰人を重ねて放っておけない。
◾️都月寿恵子(つづきすえこ)
藤真とのちに結婚する女医。優秀ではあるが表情が乏しくクールで少し変わり者。
酔うと怖い。
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