僕の叫び

「い、いやだぁ・・・」

暗闇の中、僕の声に君が目を覚ました。


「どうしたの・・・?」

手探りで僕の頬に手をかけ、君が囁いた。


「うぁ・・・」

まだボンヤリと霞む視界は君を探し続けている。


「うっ・・・」

リモコンで豆電球が灯された瞬間、眩しさに声を漏らした。


「怖い夢でもみたの・・・?」

心配顔の君が見つめている。


「あぁ・・・」

僕はタメ息を漏らすことしか出来なかった。


それほど。

夢の衝撃が切なくて。


差し出す君の手を。

ギュッとするしか、出来なかったんだ。

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