8階の窓から

優木 秋

第1話 8階から見える陽

 8階の窓から夕陽を見ている。

 2024年2月7日(水)午後4時45分。


 こっちの窓からこんなきれいな夕陽が見れたんだ。

 ロイヤルミルクティーを飲みながら。

 知らないうちに泣いていた。

 気が付くと涙が流れていた。 

 まだ夕陽になり切れてないそんな朱色を見ながら。 

 

 こんな話を誰が読むんだとおもいながら

 でも誰か見つけてくれるかもしれないとおもいながら書いてみる。

 

 33才。独身。

 実家は岐阜県。独居。

 おとといの雪の日。

 アパートに帰る必要ないも特にない。

 私は私は居残り組になった。その調整で今日は4時上がり。

 

 このビルは8階だけ外周が廊下になっていて

 ところどころにベンチが置いてある。

 お弁当もここで一人食べている。

 5時ごろここに来ることなんてないはずだった。

 あんなことがなければ…

 




 

 

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