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今夜はどうにも目が冴えてしまって

眠れそうにないので

ほんの片手間に

あなたへ手紙を書こうと思います。


あなたはいつでも

ここにいてくれるけれど、

それは一体どうして?

何度たずねても

私がここにいるからの一点張りで

どうどうめぐりの会話ばかりですね。


けれどあなたが私にそれをたずねたのなら

私もきっと同じように答えるから、

私はあなたに怒れないのです。


どれだけ深く、どれだけ長く、

あなたと共に在るのでしょうね


私は私に呪をかけて

あなたがあなたに呪をかけて

お互いに存在を

結びつけてしまったものだから

消えたくとも消えることができずに

今こうして筆を走らせている訳です。


あぁ、だけど 私は今夜あなたに怒りたい

何故ここへきてくれないの?

何故そこへつれていってくれないの?


ただもう一度

あなたに会いたいのです。


ただもう一度

あなたに名前を呼んでもらいたいのです。


胸の内は言葉にしません

あふれたら

止まらなくなってしまいますから


でも どうか 覚えていて

私はただ一人

あなただけが 見つけるのです。


もう一度、あなたに会いたい。

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