第3話

馬車に乗り続けて十数分、目的の浄化の森についた。

「じゃあ、俺はこれで」

「うん、ありがとう」

そう言い彼に背を向けて歩き出す。

「ルーク!!お、おれは…お前の目!すっごく綺麗だと思ってるからな!だ、だからそのぅー…あんまり気にすんな!」

そう少し顔を赤くして話が、ルークはフェンスの気持ちを全く理解せずに、

「こんな目を綺麗って…大丈夫?でも、ありがとう。あら、フェンス、あなた顔が赤いわよ?だから外は冷えるっていったじゃない。ほら、このコートを着て」

そう言いフェンスに自身の着ていたコートを渡そうとする。

「は、はぁ!?何言ってんだ。そんなわけねぇだろ!いらねぇよ!じ、じゃあな!」

そういうと恥ずかしそうに馬車に乗り込むとすぐにいった。

(そんなに嫌?…でも、そっか。あたりまえだよね。いくら自分に言い聞かせてもこんな醜い目、嫌に決まっている)

「さて、チャイルドお嬢様のお怒りが来ないよう、さっさと行かなくちゃ」

そう言い今度こそ浄化の森の中へ入っていった…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る