第6話 結果集計待ち時間にて

『ただいま、すべてのグループの戦いが終わりました。結果を集計するので、30分ほどお待ちください・・・』

(戦いって、そんなんじゃないと思うけどな・・・)

だが、トランプで一番ガチになっているのは、夏目自身である。

待ち時間には、やっぱりトランプ!

ということで、トランプをやっている。

最初は七並べ!

夏目の手持ちは7に続くのが少なく、3番めとなった。

残り時間20分。

次は、ポーカー。

3人と戦った。

チップはないが、とても楽しかったのは確かだ。

今日は運が良く、全部圧勝した。

残り10分。

「ねぇ、なんでババ抜きやらないの?」

夏目はぎくりとした。

夏目は、小さい頃から思ったことが顔に出る子供だった。

なので、ジジ抜きはともかくババ抜きは大の苦手なのである。

だが。それは10年も前の話!今は違う!

ということで、いまババ抜きをやっている。

ババは、三葉のところにあるが、みんなは当然知らない。

そして、夏目は、ババを引いた。数分後。

            **********************

「ま、負けたー!」

「あはは!夏目ちゃん、顔に出すぎ!」

夏目は、10年の間で変わることはできなかったのである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る